セレッソの中のアルビレックス

先月の練習試合の起用法から推察するに、2013Jリーグ ディビジョン1第1節のセレッソ大阪の控えゴールキーパーは、武田洋平選手。

2011シーズンのアルビレックス新潟トップチームを救ってくれた武田。
黒河貴矢、渡辺泰広、そして東口順昭（まさあき）が立て続けに負傷・離脱してしまい、小澤英明しかゴールキーパーがいなくなって困窮した際、清水エスパルスから特例事項で期限付き移籍してくれたのが武田。
もしも、この期限付き移籍が成立してなかったら、アルビレックス新潟ユースのGKを控えにせざるを得なかったわけで。
武田洋平 様様。

彼はアルビレックスとの期限付き移籍が満了した後、ガンバに期限付き移籍。
そして今季は、Jリーグ選手名鑑を御覧になって、みなさんお気づきの通り、セレッソ大阪に完全移籍。


セレッソ大阪は、アルビレックス新潟など他のJクラブ同様に、サッカースクールを開講しています。
そのコーチの一人が、六車拓也。
そして別のコーチが、轟奈都子。

六車は、2006～2007シーズンにアルビレックス新潟トップチームに在籍したMF。
新潟との契約が満了となった後は、徳島ヴォルティスに移籍。
徳島との契約は2011シーズン限りで、現役引退を選択。
今は、セレッソ大阪のスクールコーチを務めてます。

轟―というより「ジローさん」というニックネームの方がしっくり来る方が多いでしょうね―もセレッソのスクールコーチ。
彼女は、アルビレックス新潟レディースの全国1部リーグ昇格に大貢献したゴールキーパー。
現役引退後は、アルビレックス新潟レディースとアルビレックス新潟レディースU―18のGKコーチに就任。
実家が大阪であり、今は生まれ育った浪速の地で、サッカー少年少女を指導中。
なお轟奈都子は、日本サッカー協会の女子委員会肝煎りのゴールキーパーコーチでもあり、ナショナルトレセン等のコーチは、必ずと書いていいほど彼女が任されています。


セレッソ大阪の高校生育成部門「セレッソ大阪U-18」は、山口螢・扇原貴宏・柿谷曜一朗・丸橋祐介・杉本健勇らを育て上げた、近年評価の高いJクラブアカデミー。
このセレッソU-18のコーチが、海本慶治。
J1リーグに昇格して日が浅く、戦力が整っていなかった時代のアルビレックス新潟トップチームの守備の柱であったのが海本。
2008シーズン限りで現役引退し、その後はアルビレックス新潟トップチームのコーチ職、アルビレックス新潟ジュニアユースのコーチ職を歴任。
2012シーズンからはC大阪U-18のコーチへと転任。


武田を含めて彼ら彼女と直接戦うわけじゃないけど、このようにセ大阪は新潟所縁の人間が〝働いている〟因縁のあるチームです。