「チケット・アライアンス」―
アルビレックス新潟、ベガルタ仙台、鹿島アントラーズ、川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、清水エスパルス、ジュビロ磐田、そして名古屋グランパスが「チケット・アライアンス」という『連合』を結んだのは、みなさん御存知の通り。
「アライアンス」とは、英語「Alliance」であり、意味は「提携」「同盟」「連合」。
アウェイ自由席のチケットの販売を促進させるため、8クラブで『同盟』を組みましょう!というのが、「チケット・アライアンス」の提携目的。
この販売促進策は、何も今回がJリーグ史上初の仕掛けではありません。
2007シーズンに、横浜F・マリノスが実施しています。
それもアルビレックス新潟と委託契約を結んで。
覚えていませんか?当時からアルビレックス新潟のことを応援していた方々?
平成19年11月、日刊スポーツ新聞は、このような記事を掲載しました。
<横浜が「大リーグ式チケット販売」で、敵サポーター大量集客を目指す。
10日のホーム鹿島戦で、相手クラブに入場券販売を委託する方式をテストする。
販売価格の2割近い手数料を払い、相手の持つ充実した地元販売網を利用。
販売大幅増が期待される。
これまでは「相手サポを呼び込んでは不利になる」とされ、アウエー側集客は避けられた。
だが斎藤社長が掲げた「2010年に集客100万人」という目標に対し、今季は残り2試合でいまだ通算約36万人。
集客伸び悩みに、クラブは意識を変えた。
関係者は「よく集まった川崎F戦でも、アウエー側は6000人程度。
浦和戦でさえ、1万5000人程度しか来ない。
それ以上に自軍サポを呼べばいいだけ」と言い切った。
両軍サポーターがスタンドを埋めてこそ「劇場効果」が期待されるとの見方もあり、「タブー」を破る。
販売システムや「どの層がどれだけチケットを買う」といった販売データの共有は、米大リーグで成功している。
Jでは新しい方式だが、成功の公算は高い。
同関係者は「来季以降はこちらも販売網を貸したい」と話す。
お互いに集客がアップすれば、Jリーグの「2010年に集客1100万人達成」という目標も近づく。
ホーム最終戦の24日新潟戦に向けても、新潟との販売委託交渉が順調に進んでいる。
優勝・降格ともに可能性がない横浜だが、集客力のあるクラブとの2試合は、来季の本格導入へ向けた絶好のテスト機会だ。>
2007季第33節、アルビレックス新潟は日産スタジアムで横浜F・マリノスと戦ったのですが、この試合のアウェイ自由席を、東北電力ビッグスワンスタジアムのチケット売り場で発売しています。
翌2008シーズン、今度はFC東京が同様の販売委託を実施しました。
<当クラブでは、10月26日(日)に開催するJ1リーグ第30節 浦和レッドダイヤモンズ戦のチケットブース(Eゲート階段下)におきまして、11月30日(日)に味の素スタジアムで開催されるアウェイゲーム・FC東京戦のチケット販売を行います。
プレイガイドでの一般販売(10月31日)に先がけて限定550枚を販売させていただきますので、今シーズン最後のアウェイゲーム観戦をご計画されている方はぜひ、チケットをお求めください。>
「チケット・アライアンス」と同じ、アウェイチケット販売促進策を、過去2回、アルビレックス新潟応援者は享受していたんです。
思い出されたでしょうか?
ところがこの営業手法、この2回こっきりで終わり。
東北電力ビッグスワンスタジアムでアウェイ観戦券を購入すれば、アルビレックス新潟に販売委託手数料が転がり込むものだっただけに、単発、いや二発で終了したことが残念でした。
しかし、しかし、2012年に復活。
それも、8クラブの連携で。
昨シーズンのJクラブは、東日本大震災とデフレ不況のため、入場者数が激減しました。
これではダメだ、何か手を打たなくては―ということで、かつて横浜と東京が試みたことを〝復活〟させたんじゃないかと推察します。
さて、2007季と2008季に実施された際には、アルビレックス側に販売手数料が支払われました。
今回の「チケット・アライアンス」でも、販売委託料金を、アウェイ側クラブに払うんじゃないでしょうか。
そうじゃないと〝旨味〟は濃くないし、ビジネスとして成り立たないわけで。
アウェイ側クラブは、自分のところで捌いた分の手数料収入が得られる―
ホーム側クラブは、先方の後押しで、一人でも多くのビジター客が見込める―
そして今度は、立場を入れ替えて、再び互いに利益を享受できるという寸法。
販売委託料、額面の2割とまでは行かないまでも、1割くらいは。
それでも結構な額に。
サポーター側にしてみれば、ローソンやファミリーマートなど発生する「105円」を節約できる上、自分の応援するクラブに委託料まで〝上納〟できる!
この「チケット・アライアンス」には、しかし何故、F東京と浦和が〝加盟〟しなかったんでしょう?
レッドダイヤモンズ応援者には往時の勢いが消えてしまったものの、両クラブのサポーターは抜群のビジター動員力を誇っているのに。
そもそもF東京は、2008シーズンに一度、これをやっているのに。
デメリットが大きいんでしょうかね。
〝加盟〟しないより、〝加盟〟する選択の方が、損が大きくなるんでしょうかね。
アルビレックス新潟、ベガルタ仙台、鹿島アントラーズ、川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、清水エスパルス、ジュビロ磐田、そして名古屋グランパスが「チケット・アライアンス」という『連合』を結んだのは、みなさん御存知の通り。
「アライアンス」とは、英語「Alliance」であり、意味は「提携」「同盟」「連合」。
アウェイ自由席のチケットの販売を促進させるため、8クラブで『同盟』を組みましょう!というのが、「チケット・アライアンス」の提携目的。
この販売促進策は、何も今回がJリーグ史上初の仕掛けではありません。
2007シーズンに、横浜F・マリノスが実施しています。
それもアルビレックス新潟と委託契約を結んで。
覚えていませんか?当時からアルビレックス新潟のことを応援していた方々?
平成19年11月、日刊スポーツ新聞は、このような記事を掲載しました。
<横浜が「大リーグ式チケット販売」で、敵サポーター大量集客を目指す。
10日のホーム鹿島戦で、相手クラブに入場券販売を委託する方式をテストする。
販売価格の2割近い手数料を払い、相手の持つ充実した地元販売網を利用。
販売大幅増が期待される。
これまでは「相手サポを呼び込んでは不利になる」とされ、アウエー側集客は避けられた。
だが斎藤社長が掲げた「2010年に集客100万人」という目標に対し、今季は残り2試合でいまだ通算約36万人。
集客伸び悩みに、クラブは意識を変えた。
関係者は「よく集まった川崎F戦でも、アウエー側は6000人程度。
浦和戦でさえ、1万5000人程度しか来ない。
それ以上に自軍サポを呼べばいいだけ」と言い切った。
両軍サポーターがスタンドを埋めてこそ「劇場効果」が期待されるとの見方もあり、「タブー」を破る。
販売システムや「どの層がどれだけチケットを買う」といった販売データの共有は、米大リーグで成功している。
Jでは新しい方式だが、成功の公算は高い。
同関係者は「来季以降はこちらも販売網を貸したい」と話す。
お互いに集客がアップすれば、Jリーグの「2010年に集客1100万人達成」という目標も近づく。
ホーム最終戦の24日新潟戦に向けても、新潟との販売委託交渉が順調に進んでいる。
優勝・降格ともに可能性がない横浜だが、集客力のあるクラブとの2試合は、来季の本格導入へ向けた絶好のテスト機会だ。>
2007季第33節、アルビレックス新潟は日産スタジアムで横浜F・マリノスと戦ったのですが、この試合のアウェイ自由席を、東北電力ビッグスワンスタジアムのチケット売り場で発売しています。
翌2008シーズン、今度はFC東京が同様の販売委託を実施しました。
<当クラブでは、10月26日(日)に開催するJ1リーグ第30節 浦和レッドダイヤモンズ戦のチケットブース(Eゲート階段下)におきまして、11月30日(日)に味の素スタジアムで開催されるアウェイゲーム・FC東京戦のチケット販売を行います。
プレイガイドでの一般販売(10月31日)に先がけて限定550枚を販売させていただきますので、今シーズン最後のアウェイゲーム観戦をご計画されている方はぜひ、チケットをお求めください。>
「チケット・アライアンス」と同じ、アウェイチケット販売促進策を、過去2回、アルビレックス新潟応援者は享受していたんです。
思い出されたでしょうか?
ところがこの営業手法、この2回こっきりで終わり。
東北電力ビッグスワンスタジアムでアウェイ観戦券を購入すれば、アルビレックス新潟に販売委託手数料が転がり込むものだっただけに、単発、いや二発で終了したことが残念でした。
しかし、しかし、2012年に復活。
それも、8クラブの連携で。
昨シーズンのJクラブは、東日本大震災とデフレ不況のため、入場者数が激減しました。
これではダメだ、何か手を打たなくては―ということで、かつて横浜と東京が試みたことを〝復活〟させたんじゃないかと推察します。
さて、2007季と2008季に実施された際には、アルビレックス側に販売手数料が支払われました。
今回の「チケット・アライアンス」でも、販売委託料金を、アウェイ側クラブに払うんじゃないでしょうか。
そうじゃないと〝旨味〟は濃くないし、ビジネスとして成り立たないわけで。
アウェイ側クラブは、自分のところで捌いた分の手数料収入が得られる―
ホーム側クラブは、先方の後押しで、一人でも多くのビジター客が見込める―
そして今度は、立場を入れ替えて、再び互いに利益を享受できるという寸法。
販売委託料、額面の2割とまでは行かないまでも、1割くらいは。
それでも結構な額に。
サポーター側にしてみれば、ローソンやファミリーマートなど発生する「105円」を節約できる上、自分の応援するクラブに委託料まで〝上納〟できる!
この「チケット・アライアンス」には、しかし何故、F東京と浦和が〝加盟〟しなかったんでしょう?
レッドダイヤモンズ応援者には往時の勢いが消えてしまったものの、両クラブのサポーターは抜群のビジター動員力を誇っているのに。
そもそもF東京は、2008シーズンに一度、これをやっているのに。
デメリットが大きいんでしょうかね。
〝加盟〟しないより、〝加盟〟する選択の方が、損が大きくなるんでしょうかね。
これらの関東3チームが加わっていたらJ1の過半数を大きく超える11チームですからなかなかの"同盟"ですよね。