都合よく歓迎して期待しておいて 鈴木政一監督更迭を主張する馬鹿

願うような戦績を現在のところ残せず、俄かに「3バック」陣形を採用して惨めな連敗を喫したのです。
鈴木政一アルビレックス新潟監督への不信感が芽生える、或いは増幅するのは自然な成り行き。
“鈴木監督をクビにしろ”とインターネットに文章入力する人間がいても、仕方ないとは思います。

だがしかし、です。

J2に陥落した新潟の指揮権を鈴木監督に委託することが報道されたとき、そして就任が正式発表されたとき、挙って鈴木監督招聘を祝しておいた人間が取る態度じゃないですよね。
筆者は軽蔑します。

鈴木監督は、昨シーズン率いていた日本体育大学サッカー部を、関東大学サッカーリーグ2部に降格させてしまいました。
U-19日本代表監督を任されて、FIFA U-20ワールドカップ出場権獲得を至上命令とされながら、叶いませんでした。
大学サッカーチームと、日本代表チームの監督を務めていたものの、プロサッカーリーグの采配から10シーズン以上も離れていました。

にも拘わらず、アルビレックス新潟を応援する圧倒的多数の人達は、こういった〝都合の悪い〟事象には目を背けて、もはや15シーズンも昔の鈴木監督の華々しい結果ばかり見て“ようこそ新潟へ”と迎え入れたのです。
新聞報道の「J1監督としての通算成績は59勝6分け8敗」というべらぼうな勝率を持て囃して、良い監督が来た、素晴らしい監督が来た、と歓待して。

それがしは、SNSに鈴木監督の〝不都合な事実〟を書いて、鈴木監督の手腕を都合よく評価する危険性を戒めましたが、残念ながら「いいね」は僅かばかりしか押されず、PVも極めて少なく、逆に不評を買いました。
“悲観的過ぎる”だの“せっかく就いてくれたのに失礼だ”だの。

そうしておいて半年も経たないうちに、解任しろだの、更迭しろだの。
そこまで書かなくても、用兵に疑問や注文をつけたり。

新潟サポーターの全員がそうではないことを承知していますが、それにしても就任時との落差に哀しくなってきます。

鈴木監督は、ジュビロ磐田の黄金期を築きました。
日本体育大学を二度にわたり、関東大学リーグ1部に引き上げました。
インカレで準優勝にも導いています。
無能とは程遠いサッカー指導者です。

一方で、百発百中の完璧な監督でもありません。
失敗や挫折もします。

鈴木監督を熱烈歓迎で迎えた人達には、とことん監督を支持して支持して、励ましてほしいと拙は願います。