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ジェルソンGKコーチに打診すること自体が協定違反

2018年04月12日 19時30分00秒 | サッカー日本代表
平成18年7月、日本サッカー協会の川淵三郎会長は、ジェフユナイテッド市原・千葉監督のオシムおじいちゃんを、日本代表の新任監督に招聘したい旨を、芝居がかった遣り口で表明。
2006Jリーグディビジョン1が開催中で、当然、千葉とオシムさんの間の契約有効期間であるにも拘わらず、川淵氏は重大人事案を口の端に乗せたのでした。
千葉側と日本サッカー協会とで交渉もしていないうちの卑劣な川淵氏の遣り方でした。

オシムおじいちゃんの就任は規定路線となって、ジェフユナイテッドは断腸の思いで、離任を受け入れます。
その代わり、日本サッカー協会は億単位の賠償金をジェフ市原千葉に支払いました。
加えて、Jリーグ開催中に、Jクラブのスタッフを日本代表チームが横取りする行為は慎むことが定められました。
賠償金を貰ったといっても、千葉が替えの効かない指導者を失った理不尽さに接し、全てのJクラブが再発防止を協会に突き付けたのです。

Jクラブは、日本サッカー協会 日本代表の下請けじゃないんだぞ、と。

川淵氏も協会本体も、オシムさん引き抜きには負い目があったし、無理筋な手段だと弁えていたので、契約中のスタッフを奪い取ることはしないと約束したのでした。

2006年夏から翌年にかけて、週刊誌やスポーツ新聞、ネットニュースサイトに、オシムさん赴任の“後始末”を巡る記事が掲載され、上記の経緯を我は知り得ました。
実際、これは守られています。

A代表監督、五輪代表監督の後任候補を予想する記事は、週刊誌やタブロイド紙、スポーツ新聞の格好のネタですが、こんな注釈がたまに付きます。
『◎◎監督が有力だが、Jリーグ開催中のため、招聘の障害になっている』
『現役監督を代表監督に呼ぶことは難しい、契約が残っているからだ、浪人中の人材から選ぶことに』
というような。

日本サッカー協会の公式文書に上記の取り決めを指すものは見付かりません。
きっと紳士協定なのでしょう。
不文律の約束ごと。

2018FIFAワールドカップ ロシア開幕まで残された時間は少なく、気心知れたスタッフを呼んで対処したい気持ちは、理解できます。
俺様がその立場なら、そうしたい。
でも契約期間にある人間をかっさらうが如きは、不道徳。
監督じゃなきゃいいだろう、コーチならばいいだろう、とでも捉えたのでしょうか。
人間、窮地に陥れば、見境なくなりますからね。

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