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映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」変態性的嗜好者にも節度がある可笑しさ

2015年02月28日 17時00分00秒 | 映画・テレビドラマ・漫画
グレイという名の若き大企業経営者の50もある歪んだもの、原題はそんな意味。
世界中で1億部も売れた小説の実写映画だって触れ込みなんだけど、こんな物語が、よくまあ1億冊も売れたもんだと、それがしには不思議でなりませんでした。
おまけに、北米映画市場では「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」は2月公開の作品としては歴代最高の公開3日間成績を挙げたってんだから、尚更この作品のスゴさが理解らない。
尤も、アメリカ大陸での映画の2週目の興行は、1週目対比でガタ減り。


どんな物語かというと、卒業間近の女子大生アナが、性的に変態なグレイ社長に見初められ、俺の変態的な性的嗜好の相手になってくれ、って話。
要は、グレイはSM好きで、アナにSMプレイのパートナーになってほしいと懇願する物語なわけ。

原作小説とその映像作品はしばしば違うものなので、小説はどうか分からないけど、映画は薄っぺらな展開と描写。
観客が引いちゃうくらいのSMプレーが描かれるんかと、下世話な関心を抱いたけど、ハードポルノでも無し。

退屈といえば退屈だったのですが、そんな中、興味を引き起こされたのが、グレイがアナに持ち掛けた契約書。
大企業の社長だから、醜聞は御法度。
性的に変態だなんてバレたら大変なことになるんで、アナに守秘義務契約を結ばせる。
その上で、アナが許せるSMプレー・拒否できるSMプレーの項目を協議して契約にまとめる。
また、途中でイヤになった際のサインの出し方だとかまで、契約事項で積み上げていくっていうね。

さすが、人口ひとり当たりの弁護士数が世界最多の国アメリカ合衆国、契約社会アメリカ合衆国、って現実味があるエピソードで、ここは単純に笑えて面白かった。
それと、性的変態=非常識な人みたいな思い込みがあったけど、常識的にSMをやりたいっていう、妙な律儀さが、なんとも言えない哀愁を発して。

それがしの関心を呼んだのは、これくらいで、他は何も。
なぜグレイ社長はSM好きになったのかという精神的な背景を最も知りたいのに、全く明らかにされない。
グレイはアナに惚れて、自分はSM愛好者だと打ち明けながら、普通の恋人関係のような行為は遠慮するという矛盾を晒すんですよ。
それに劇中で、グレイが仕事に邁進する場面が一切なしでね、なんかもうSMで性的満足感を得たい、盛りのついたオスザルみたいな感じw

だからこそ、これこれこういう事情で変態になりましたって説明がほしいのに、それが足りない。
倒錯したグレイの嗜好の原因が描かれば、物語世界にのめり込めたものを。

続編製作が囁かれているけど、もしそうなったらグレイがそうなった事情が描かれるんかいな?

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