突然ですが、暑さや不順な天候で成果も上がりませんので、古いものを使っても、この暑さの中で活躍されていらっしゃる皆様に少しでも涼しさをお贈りしようと、先ず、2回ほど冬の我がフィールドの様子、その後、週1ペースで、金曜日に我がフィールド周辺の自然とチョウ、トンボ、野鳥について書かせていただきます。
我がフィールドは主に能美市(84平方キロメートル)、白山市(755平方キロメートル)、志賀町(84平方キロメートル)、羽咋市(82平方キロメートル)である。これらを足すと石川県の面積(4186平方キロメートル)の1/3に近い。私は、このうち山間部を除く田園地帯から里山迄を守備範囲としている。
能美市は海に面し手取川で区切られる白山側は里山、中心部は田園地帯、県立丘陵公園といしかわ動物園があり、海から里山迄の生き物が生息する。白山市は海側に人口が集中するが、白山国立公園を含む山岳地帯が大部分を占め、白山市の面積は石川県の2割近くにもなる。県立樹木公園があり、白山の影響を強く受けた自然を有し里山から高山の生き物迄生息する。
1回目は能美市―オオタカである。新年はほぼ毎年雪で始まり、一面白くなった田では鳥が良く目立つ。時には見出しのオオタカやハヤブサが現れたりノスリが加わったりする。
若いオオタカ
耕地のハヤブサ
加賀南部や能登と異なり、能美の田にはコハクチョウやヒシクイは来ない。来るのはコガモとアオサギ、カルガモ、マガモ位である。調整池でオオタカが狩りをすることもある。
オオタカの来襲に驚くカルガモ、コガモなど
オオタカは高い所が好きであるが、時にはカラスのモギングを受けることもある。
オオタカにちょっかいを出しモギングするカラス
オシドリが団地周辺の溜池に来たり、餌を求めて雪の降った田を歩くこともある。
団地の調整池に来たオシドリ
雪の積もった田で餌を探すオシドリ
雪の降ったブッシュや森ではベニマシコやトラツグミが見られる。
雪のブッシュのベニマシコ
森の積雪のため遊歩道に出てきたトラツグミ
この時期、私は南加賀地方にマガンやヒシクイ、コハクチョウなどを求めて出かけることが多い。