5時30分に朝食を摂り、6時に黒百合ヒュッテを出発。
今日も快晴の中、中山峠を経由して目の前の東天狗岳を目指します。
高度を増すと槍ヶ岳が突出する北アルプス、中央、南アルプスの稜線や日光連山等がよく見える。
1時間40分で東天狗岳に到着し、荷を置いて最高峰の西天狗岳に向かいます。
・東天狗岳より西天狗岳
20分程で三角点のある西天狗岳(2646m)に登り、快晴の大展望を満悦しました。
北に蓼科山、南に根石岳、硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳、東に東天狗岳が見えます。
・西天狗岳より赤岳、阿弥陀岳、東天狗岳
東天狗岳に戻り、ここから岩場を下って小さなピークの根石岳(2603m)を越えます。
・赤岳への縦走路(根石岳-硫黄岳-横岳-赤岳)
・根石岳への稜線
根石岳を越えて、少し下って根石小屋に到着。
小屋周辺はコマクサの大群生に囲まれていて歓声が湧きました。
お風呂もある穴場の小屋で、冷たい水を補給して喉を潤す。
根石山荘から小さな箕冠山を越えて夏沢峠へ向かう。
意外に長い樹林帯を歩いて9時40分に北八ツと南八ツの境となる夏沢峠に到着。
ここから硫黄岳への急登となるが日差しがきつく、両脇の花々を見ながら頑張る。
1時間で硫黄岳山頂(2760m)に到着し、炎天下で昼食を摂る。
山頂西側にある爆裂火口への接近は禁止されています。
・爆裂火口と広い硫黄岳山頂
正面に横岳と赤岳、阿弥陀岳などがいよいよ迫ってきました。
横岳のギザギザの岩場よく見えます。
いったん硫黄岳山荘に下ります。
ここのトイレは水洗でとても綺麗です。
12時に最大の難所の横岳に向かいますが、何種類もの花に囲まれたコマクサだらけの縦走路でした。
ハシゴあり鎖場ありでスリリングですが、渋滞とすれ違いに注意しながら危険なく順調に通過。
女性の登山靴が剥がれ始めてガイドがガムテープでグルグル巻きに補強しています。
購入して5年とのことで4年過ぎたら油断できませんね。
横岳(2829m)を通過してさらに三叉峰、地蔵の頭へと岩場が続きます。
岩場周辺にも何種類もの高山植物が花を咲かせていました。
通過した岩場とやっと見つけた白いコマクサ
横岳通過に2時間程かけて展望荘に到着。
ここから赤岳(2899m)へ本日最後の急登になります。
女性の登山靴は底全体が剥がれてきたためガムテープで再度補強しています。
下山者とのすれ違いに時間を取られながらきつい登りを30分程で頂上山荘に到着。
グライダーが周辺を何度も滑空しています。
予定通りの午後3時着で夕立も無く歩けました。
雲が湧いてきて大展望をジャマしていますが、通過してきた天狗岳-硫黄岳-横岳が確認できます。
小屋の見晴らし台に上がると今日初めて富士山が薄っすらと見えました。
・富士山と赤岳山頂
夕食は味気なくお代わりをする気も失せましたので、仕方なくパンと缶コーラでお腹を満たした。
朝食も同様でお茶で飲み込みましたが、ここはおかずを持参した方が良いようです。
疲れた登山者が食べられるような味付けを心掛けてほしい。
・阿弥陀岳と輝く諏訪湖と夕景雲
頂上小屋は満室で、一人60cmのスペースで蒸し暑い夜を過ごす。
明日のご来光は期待できそうです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます