寝たのか眠れなかったのか分からないまま朝4時に起床。
窓の外の空は赤みを帯びてきています。
急いで着替えて日の出を待ち、4時30分頃から撮影開始。
朝焼けの雲が少ないですが、しばし色彩の変化に見とれます。
・朝焼けの富士山方面
阿弥陀岳山頂も焼けてきました。
朝焼けの赤岳山頂と南アルプスに伸びる影赤岳。
5時に朝食、荷物をまとめて5時40分に小屋を出発。
最終日は赤岳山頂-キレット-権現岳-編笠山-観音平へと標高差1300mを下ります。
赤岳山頂で記念撮影後、いきなりの400mのキレット降下となります。
出だしの下りは阿弥陀岳に向かう登山者で渋滞していますが、権現岳への分岐からは空いています。
・阿弥陀岳ルート
キレット小屋までの下降ルートはかなり高度感があり、くさり、梯子、ガレ場、急峻なルンゼが続く道です。
・キレットから権現岳ルート
うっかり小石を踏み崩すとコロコロとルンゼを落ちていくため落石注意です。
自身が小石を踏んで転倒しないためにもかなり慎重に下るため、膝が疲れます。
90分程かかってキレット小屋に到着。
このルートから赤岳に登るのは相当厳しいため、途中ですれ違ったのは10人程でした。
権現岳への登り返しで、ツルネ-旭岳(2672m)を越えて振り返ると
降りてきた赤岳キレットが黒い壁となって立ちはだかって迫力があります。
権現岳への登りでは最後に名物の長い鉄梯子が出迎えてくれます。
62段を一気に登るとフラフラになりますのでゆっくりと登って下さい。
この尾根を登りきって分岐に着き、左側の権現岳(2715m)山頂に9時40分に到着。
山頂下の権現小屋を通過して青年小屋に下ります。
権現小屋ではトントンと明日の台風に備えて窓を塞ぐ作業の最中でした。
ここも岩場や小石が崩れてスリップする急峻なルンゼがありますので慎重に降りて行きます。
400mの下降をクリアして青年小屋に11時に到着。
ここで昼食を摂りましたが、ちらし弁当のご飯がポロポロと固くて半分残しました。
弁当の当たり外れがあったようです。
・編笠山と青年小屋
11時30分に縦走最後のピークとなる編笠山に登ります。
ゴロゴロした大岩の上を伝って登りながら振り返ると無人のテント場に動物が動いていました。
テント場にエサを求めてきたキツネのようです。
・青年小屋と権現岳へのルート
編笠山(2524m)山頂には30人程の登山者がいて賑わっています。
この編笠山、権現岳周辺は結構人気があるようです。
編笠山からの眺望は残念ながら雲に覆われてしまいました。
昼の12時に下山開始、観音平まで1000mの標高差を下ります。
今日の下山ルートでも風が無いとアブが次々と食いついてきます。
雲海展望台を通過、何もない退屈な下山路が続きます。
午後2時20分に観音平の駐車場に到着。
たちまちアブが群がってくるためジャンボタクシーにあわてて乗り込んで温泉に向かう。
ゆっくり立ち止まって話をする間もありません。
スパティオ小淵沢・延命の湯で温泉と冷水に浸かって生き返りました。
靴底が剥がれた女性はガムテープ巻きで二日間よく持ちこたえましたね。
気になっていた女子サッカーですが、ワールドカップ優勝と聞いて何か大きな力が働いていたように感じます。
午後4時22分に小淵沢駅から甲府駅経由で昭島駅に向かい、午後7時に帰着。
初日に13,000歩、二日目に22,000歩、最終日は24,000歩と炎天下とアブに耐えて歩いた八ヶ岳縦走でした。
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