熊 今日はどこに出没!!

今日はどこへ行こうかな 

北ア縦走・大天井岳

2014年09月26日 | 登山

山行二日目、4時に起床して全員が食堂に並び一回目の4時30分から朝食できました。 

 

5時前に朝焼け観賞に出ます。外のベンチには薄氷が張り付いていました。

夜明け前の雲海に富士山が浮かんでいます。

日の出は5時23分、 素晴らしい雲海がピンクに染まります。

白いアルプスの女王・燕岳の朝焼けです。

背後の裏銀座稜線に朝日が当ります。 

大天井岳-穂高連峰-槍ヶ岳もピンクに染まります。

槍ヶ岳のアップです。今日は快晴の縦走日になりそうです。

部屋に戻り、出発準備後に燕山荘前で記念撮影。

100名山・燕岳を背景にもう一枚。

各自にストレッチ、高山病気味1名、脚不調2名でしたが元気を取り戻したようです。

【9/14、燕山荘-大下り-槍ヶ岳分岐-大天荘-大天井岳-大天荘-東天井岳-横通岳-常念小屋泊り】

6:20に燕山荘-2712mを出発。今日は累計高低差820mの表銀座歩きです。

 

前後を団体さんに挟まれながら、アルコ歩きでゆっくりとスタート。

雲ひとつ無いような快晴と大展望に恵まれ、歓声と写真撮影が続きます。

後立山連山、その奥に立山連山と剱岳が望めます。

白い岩稜の200名山・烏帽子岳が確認できます。

 

やはり最後は槍ヶ岳に視線が向います。

  

縦走ルート第一ポイントは花崗岩の大きな奇石「蛙岩」です。

  

7:00に蛙岩を通過。蛙に見えるポイントは判りませんでした。

第二ポイントの大下りの頭-3680mを7:25に通過。

 

高低差100m程のガレ場をゆっくりと下ります。

 

左斜面の稜線歩きでは有明山と雲海が見え、夏のような太陽に照らされて暑くなります。

右斜面の稜線歩きでは槍ヶ岳を見ながら、谷風に吹かれて初冬のような冷たさです。

狭い縦走路では頻繁なすれ違いで時間を取られます。さすが人気の表銀座ルートです。 

小ピークを越えて大天井岳が近づいてきました。

 

唯一の難所、切通岩のクサリ梯子場になりました。

前後の登山者で渋滞するポイントを慎重に通過します。

ここから二日目のハイライト・大天井岳への急登が始まりました。

 

9:00に槍ヶ岳分岐点-2730mで小休止。皆さんは右折して槍ヶ岳に登りたいと話しています。

今回のアルコ隊は左折して優しい常念岳に向います。

高低差200m程のガレ場を頑張って登りました。 

9:40に大天荘-2875mに到着。ここにザックを置いて山頂を往復します。

山行前に片足裏を痛めたI氏は漢方薬を飲んで頑張っています。

10:00に200名山・大天井岳-2922mに到着。 

大天井岳(おてんしょうだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)にある標高2,922mの山。長野県の大町市・
安曇野市・松本市にまたがる常念山脈の最高峰。大糸線有明駅の西15.9 kmに位置し、中房温泉から
合戦尾根を経て槍ヶ岳へ登る表銀座縦走コースと常念山脈との分岐点の山である。ただし、登山道は
山頂を通らず巻道
となっている。中部山岳国立公園内にあり、日本二百名山に選定されている。

 

山体は中生代の花崗岩からなり、山頂部には中生代の輝緑岩が混じる。山頂部は森林限界を越える高山帯で、
砂礫地にはハイマツが分布し特別天然記念物のライチョウの生息地となっている。山腹では、イワヒゲ、
コマクサ、クモマスミレなどの高山植物が自生している。山頂には、点名が「天章山」の三等三角点が設置
されている。
麓の安曇野から眺めるとピラミッド形状の常念岳や安曇富士ともよばれる有明山と比べると、
奥まった位置に
あるため目立たない存在となっている。山名は「だいてんじょうだけ」「おおてんじょうだけ」
とも呼ばれる。
山小屋は大天荘(だいてんそう)、大天井ヒュッテ(おてんしょう)と呼ばれている。江戸時代の
絵図では
「神明岳」と書かれていた。かつて麓では「てんしょう」「おてんしょう」「二ノ俣のてんしょう」と
呼ばれていた。
山名は「御天上」「御天所」からきている。これには「二ノ俣谷を詰めた最高所」という意味が
ある。
松本城の天守閣に似ることから「おてんしゅかく」が「おてんしょう」に転訛したのではという説もある。

快晴のパノラマ大展望を味わいます。少し雲に覆われた穂高連峰、涸沢の紅葉はまだ見られません。

綺麗に晴れ上がった槍ヶ岳。素晴らしい縦走日和に感謝!!!

一班の記念撮影。狭い山頂を二班に譲ります。

続いて二班の記念撮影。高山病気味のSさんは残念ながら大天荘に残りました。

間近になった槍ヶ岳。来年に機会があればアルコ隊で登りたいですね。

ガレ場を下って大天荘に戻ります。

混雑する大天荘ベンチで昼食を摂りました。

10:45に後半の縦走開始。常念小屋に向います。

午後の縦走ルートは左手からガスが湧いてきています。

 

徐々に高度を下げながら尾根道を進み、すれ違いも少なくなりました。 

表銀座ルートに比較すると少し歩きにくい印象の常念岳ルートです。

東天井岳を過ぎると槍ヶ岳の雄姿とお別れです。

11:45に東天井岳-2814m横を通過。この下りから先はガスの中でした。

 

ガスに包まれたことで雷鳥の出現に期待します。

 

低いハイマツ帯をホシガラスが飛び回っています。

 

最後のピーク・横通岳への登り返しになりました。本来なら眺望抜群のルートなのですが残念。

大岩ゴロゴロの難所をゆっくりと通過。手前ですれ違ったご夫婦に雷鳥を見ましたかと聞くと、
蝶ヶ岳-常念岳の間で見たとのこと。この方達はアルコ会員だったようです。

 

横通岳-2,760mの山頂横を通過すると、後は常念小屋に下るだけとなります。

雷鳥の代わりに野猿の集団が現れました。こんな高所まで縄張りにしているようです。 

目の前の木の芽を貪りながら逃げません。可愛くない印象です。 

近くに小鳥がいました。猿は小鳥を襲わないようです。 

野猿が喧嘩しているようで、時折奇声が聞こえてきます。

13:05に常念小屋の標識前で最後の休憩。ガスのため夕方のような感覚になります。

 

最後の高低差100mのガレ場を下ります。本来は常念小屋の赤い屋根が見える所ですが。

樹林帯に入ってすれ違った登山者に聞くと「小屋まで20分」と言われてビックリ。

5分程で常念乗越のテント場に出ました。小屋まで20分とは何だったのか。 

13:45にガスに包まれた常念小屋-2452mに到着。累計高低差820m、7時間30分の縦走でした。

混み合う小屋で受付と支払いを済ませて三階の屋根裏に案内されました。

燕山荘より小さい布団一枚に二人。定員220名に対し500名以上の宿泊で枕も無いタコ部屋状態です。
ガスに包まれた常念岳を見て登頂は予定通り明朝としました。やがて二班が到着して寝場所を決定。
食堂に降りてアルコの懇親会。16時に食堂から寝床に戻り夕食を待ちました。

二回目の17時50分から夕食。ここもハンバーグでお代り一杯。売店の食料品も品切れ状態です。
午後8時過ぎに六回目の夕食案内がありました。
一階通路には食事後のスペースに寝る?
                        人達が膝を抱えて座っています。
        

各自に工夫して寝場所を確保しますが、頭を逆にして両肩がやっと布団に置けました。
ガスで夕景を諦めましたが、2008年4月残雪期の夕景です。

20時前に就寝。寝返りすると肘と膝が当たります。深夜にトイレに行き、外に出て見ると星空と常念岳の
シルエットが見えました。
明日も天候に恵まれたようです。蒸し暑い三階屋根裏で4時まで寝たふりです。

三日目最終日は一回目5時の朝食に並び、常念岳を往復して一の沢登山口に下山します。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北ア縦走・燕岳 | トップ | 北ア縦走・常念岳 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

登山」カテゴリの最新記事