駅から登山で二百名山の櫛形山に登りました。
快晴を確認して9/8に昭島駅を6:08に出発。
8:10に甲府駅に到着し、8:25発の一番バスで登山口に向かう。
【上市ノ瀬バス停-県民の森-中尾根-ほこら小屋-櫛形山-裸山-アヤメ平-北尾根-県民の森-小笠原下仲町バス停】
9:15に上市ノ瀬バス停(440m)に到着、快晴ですでに熱くなった舗装道路を歩き出す。
前方に平たい櫛形山の山稜が見えています。
ここから登山口までのアプローチは大変です。
国道歩きが長いため、下山時には町中のバス停に日没まで歩く予定です。
県民の森まで曲がりくねった急坂の舗装道路が続きますが、地図には三箇所のショートカットがあります。
最初の脇道を左折して細い道路に入り、しばらく畑の脇道を登りました。
振り返ると晴れ渡った富士山が見えています。
20分程登って樹林帯になると電気フェンス網に遮られてしまい、道が消えています。
仕方なく戻る途中で農家の方に聞くと廃道になって通れないとのこと。
国道に戻って歩き出し、ここで30分のロスとなりました。
二箇所目の脇道では「北伊那ヶ湖」の道標があり、「南伊那ヶ湖」とは方向が違いますので
ここは安全優先で国道沿いに進みます。
三箇所目はヤマレコにも記録されていますので安心して山道に入りました。
途中の「北伊那ヶ湖」への分岐点を左折して登ります。
10:30に県民の森・駐車場(900m)に到着。予定より10分遅れです。
ウッドヴィレッジ伊那ヶ湖周辺は家族連れで賑わっていました。
ウッドビレッジ伊那ヶ湖の右横を通り、ここから登山道になります。
最初は桧の巨木ゾーンで膝に優しい木チップの遊歩道になります。
10:45に遊歩道から分岐して本格的な登山道に入りました。
しばらく展望の無い暗い檜林の中を登ります。
唯一檜林の中から見えた展望。
雑木林の尾根に出ると落ちた無数の枝に靴が引っ掛かり、歩きにくくなります。
また、蜘蛛の巣が数メートル毎に絡み付くため木の枝で前を払いながら進みました。
どうやら私が今日の登山者一号のようです。
1000m毎に標高標識がありますが、GPSの数値とは一致しませんでした。
11:50に舗装された中尾根林道(1460m)を横断。
車が一台駐車していましたが、登山者では無かったようです。
階段を登って登山道に入り、ほこら小屋に向かいます。
尾根筋まで登るとここからは尾根伝いの登山道になります。
一日中、木の枝で蜘蛛の巣を払いながら進むことになりました。
緩やかな鞍部を通過するとその先に「ほこら小屋」があります。
12:50にほこら小屋(1800m)キャンプ場に到着。
清潔なトイレや水場を備えた綺麗な避難小屋です。
冷たい水を汲んで小屋の中で昼食後、13:00に櫛形山頂に向かいます。
13:30に山頂分岐点を通過。
展望はまったくありませんが、森の雰囲気がとても良い感じです。
無数の落ちた枝で踏み跡は識別できませんが、どこを歩いても行き着く感じの明るい登山道です。
13:40に櫛形山山頂(2052m、ニセ櫛形山)に到着。
樹林帯の中で展望なし、ここで予定より50分の先行になりました。
写真撮影後に三角点のある本当の櫛形山山頂に向かいます。
鞍部まで下ると富士山のビューポイントがありました。
登り返して13:55に櫛形山山頂(2052m)に到着。
展望なしで、三角点以外は何もありません。
ここからニセ櫛形山に戻り、裸山を目指します。
鞍部で再度、富士山をパチリ。
2000mの標高で大木が多い原生林は中々見ることはできません。
サルオガセが絡み付いた木々が多くて幻想的といえます。
ニセ櫛形山を経由して裸山コースの樹林帯を歩き、14:45に裸山(池砂ノ頭2003m)山頂に到着。
櫛形山と富士山方面だけが開けて見える半分暗い山頂でした。
・富士山と右手樹林ピークが櫛形山山頂
裸山下にある食害ネットとロープで保護された草原と櫛形山案内板。
分岐点から北尾根に入り、アヤメ平に下ります。
15:00にロープで囲われたアヤメ平(1900m)に到着。
気持ちの良い草原ですが花はまったく無しで、季節を選ばないと楽しめないようです。
ロープで保護された花畑公園にはトイレBoxも設置されています。
昔は一面が紫に染まったそうですが、シカの食害でほぼ全滅状態のようです。
柵やロープで囲まれたアヤメ園と看板が可愛そうに見えました。
アヤメ平避難小屋は床が傾き、扉も閉まらなさそうな古い小屋でした。
ここで予定通り北尾根林道を降りて夕刻の小笠原下仲町バス停に向かうか、
居心地の良さそうなほこら小屋に仮泊して明日のんびりと下山するかを検討。
15:25に裸山分岐まで登り返して左折し、ほこら小屋に向かいました。
落ち枝で不明確な原生林コースを辿りましたが、途中で富士山が見えました。
16:10にほこら小屋キャンプ場に到着。
小屋の裏手にある沢の冷たい水で体を拭いて着替えます。
ほこら小屋内部はきれいに整頓されていました。
明日朝まで小屋を占拠してのんびりできます。
日の入りまで小屋周辺を散歩しましたが、小さな祠(小屋の語源か)と僅かな花が見られました。
携行食を夕食と朝食に分けて18:00に食事。
小屋にある沢山の記録帳や掲示物を見て時間をつぶします。
結局、平日の山歩きのせいか誰一人とも遭わず、
神主のように木の枝で蜘蛛の巣払いを続けた一日でした。
小屋内はそれなりに暖かく、19:00にシェラフカバーを被って就寝。
時々小動物の鳴き声やシカの歩くような物音が聞こえてきます。
深夜に外に出て星空を眺めましたが、残念ながら満月に近い月明かりです。
林の上に広がる星々は薄くぼやけていました。
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