白馬山行三日目、4時に起床して出発準備。すぐに食堂に並んで4:30から朝食。
女将さんから今日の天気予報と登山の心得等についてお話がありました。
今日は一日快晴予報ですが急変に備えること。様々なアクシデントを避けるため山小屋には
午後3時には到着すること。等です。我々には耳が痛い忠告です。しかし、特に支障が無ければ
フラワーウォッチや山岳写真撮影などで時間一杯を使って山歩きすることも有りかなと思います。
予定の5時に外に出ると小雨が降っています。急ぎ雨具とザックカバーを着けて準備します。
朝日神社に立ち寄って登山の安全と快晴を祈ります。
周囲が明るくなると同時に小雨から霧雨に変化しました。
北側の富山湾が見えてきました。
南側の雪倉岳-白馬岳-旭岳も見えてきました。
雨具を脱いでジャケットに着替えます。今日は高低差1050mの下山道になります。
【8/4、朝日小屋-朝日岳-五輪尾根-白高地沢-瀬戸川-蓮華温泉泊り】
女将さんの見送りを受けながら、5:20に朝日平-2040mを出発。
木道を進んでガスに包まれた朝日岳に登ります。
早速にフラワーウォッチ開始。ビンク混じりの花びらは初めて見ました。
朝日岳の登りから朝日平-イブリ山を振り返ります。
水平道分岐から朝日岳へ高低差300mを登ります。
途中で雨具類を脱ぎ、夕立まで雨の心配は無さそうです。
左右のフラワーウォッチングを続けながらゆっくりと登ります。
朝方の雪渓ですが、アイゼン無しで歩行できました。
6:40にガスに包まれた300名山・朝日岳-2418mに到着。
昨日に撮影しておいて正解でした。6:50に蓮華温泉に向けて下山開始。
ガスの中、緩やかな木道混じりの斜面を下ります。
三日目もお花畑が点在する登山道でした。
雨粒に濡れた花々もいいものです。
7:25に吹上のコル-2230mに到着。
コリアの団体さんとご挨拶。昨夜は夕立に降られたため水場でテント泊したようです。
7:40に栂海新道分岐を右折して蓮華温泉へと進みます。
いつか日本海まで栂海新道を歩くこともあるのでしょうか。
雪渓の末端では凍った雪面で転倒者が続出しています。
左手にライチョウが歩いています。子供も五羽動き回っています。
ガスの中、見事な迷彩で写真では識別できませんでした。
蓮華温泉まで9.6kmの表示を通過。本当に長い登山コースです。
五輪山の右斜面をトラバースする道が続き、一向に標高が下がりません。
木道整備は万全で相当な費用が掛かっていますね。
右手の赤男山から上の稜線はガスに包まれています。
快適そうな休憩所が見えてきました。
真向かいの蓮華温泉より標高はまだまだ高いですね。
その先にある水場-2050mで大休止。冷たくて美味しい水をペットボトルに詰めて持ち帰りました。
8:50に水場を出発。水平道が続きます。
依然として出発した朝日小屋と同じ高さで、いつになったら急降下するのでしょうか。
9:30に五輪の森-2020mに到着。
ここからやっと急斜面の下り道になりました。
開けた斜面はお花畑になっています。
青ザクというポイントを通過。語源は何でしょうか。
朝日小屋を一緒に出発した方達がガイドを待ってて花の名前を聞いています。
この下山中に何度も花の質問をしてきた方達でした。
その下が五輪高原です。ついつい長居したくなる湿原です。
休憩所は登山者で一杯です。登る人と下る人がすれ違うポイントのようです。
色彩りは今ひとつですが、点在する花だけでも充分に楽しめます。
五輪高原と朝日岳を振り返ります。我々はこの先の花園三角点で休憩します。
空のペットボトルを振り回す叔母さん達団体さんが登ってきました。
水場はどこですかと騒いでいます。さっきの休憩所に水場があるのでしょうか。
10:30に花園三角点-1754mに到着。
女性達はこのロングコースで水切れはありえないよねと話しています。
このコースを登りに選んだ方は後悔するよ、とガイドが言っています。
確かに、ここから白高地沢までは右手にトラバースする嫌な下りになりました。
樹林帯の急な木階段を慎重に下ります。
階段の合間は、荒れた岩場と木の根が絡む道になります。
お坊さんのような大岩が見えました。二個が重なっているようです。
11:55にやっと中間点を通過。6時間歩いてまだ5.2kmもあります。
12:05に白高地沢橋-1354mに到着。お昼休憩を取りました。
五輪山のトラバース道から見えた赤い鉄の橋です。
白高地沢と奥に聳える朝日岳。
12:30に出発。増水時も心配なく渡れそうな立派な鉄の橋です。
対岸の樹林帯に入り、登山道を進むと右手にヒョウタン池が見えました。
沢沿いの緩やかな道を進みます。
樹林帯の歩きやすい山道を進み、二つ目の瀬戸川橋に出ました。
13:40に瀬戸川橋-1170mを通過。
ここから蓮華温泉まで高低差300mの登り返しになります。
ジグザグの滑りやすい急斜面を進みます。
下山者にはこの登り返しが嫌われているようです。
徐々に木道が現れて斜度が緩くなりました。
14:40に兵馬の平湿原-1320mに到着。
素晴らしい湿原のお花畑です。
今日も小屋到着が午後3時過ぎとなるため、先発隊四名が出発。
夕立の心配がなさそうなので、今日はフラワーウォッチングを続けます。
本隊は15:00に出発。平坦な木道歩きが続きます。
次の小さな湿原はアヤメ平でした。
蓮華温泉まで残り高低差150mの木階段が続きます。
15:40に蓮華の森分岐を通過。温泉まで20分となりました。
ギャーギャーと叫び声が聞こえます。犬の訓練でしょうか。
蓮華温泉キャンプ場に立ち寄り、小川で登山靴を洗いました。
奇声はテントの若い男性達で、ゲームをしながら大騒ぎです。
車道から蓮華温泉が見えます。キャンプ場の場所を聞いてきた登山者とご挨拶。
深夜まで騒がれると、あの登山者は今夜は寝られないでしょうねと話題に。
車が入れるキャンプ場ではありがちな登山者とのトラブルです。
16時に蓮華温泉-1475mに到着。ボツリと少し降りましたが夕立無しで終えました。
高低差1050m、11時間40分、23,000歩の変化に富んだフラワーウォッチングでした。
今日も広い部屋に三人で余裕です。すぐに内湯温泉に入り、三日間の汗を流しました。
風に吹かれたせいか虫に喰われずに済み、北海道での虫刺されも消えてきました。
人気の蓮華温泉です。
ロッジは混み合っているようで、当日客が何か断られていました。
窓から雪倉岳-赤男山-朝日岳-五輪山の山並みが見えます。
今日は朝日岳から右手にブーメランのように大きく迂回して温泉に到着。
変化のあるコースで楽しめますが、下山ルートに使うことを推奨しています。
通常8時間の下りですが、1.5倍のフラワーウォッチになりました。
山歩きは今日で終了です。
18:30から夕食。オカズの福神漬けで御飯が進みます。
食事後にガイドさんの特別サービスで冷たいスイカを頂きました。
ペテガリ下山時の雷電スイカ以来の贅沢な味でした。感謝!!!
就寝前に二度目の温泉入浴。さっぱりして20時に就寝。
三日間の時間一杯に使ったフラワーウォッチングは良い経験になりました。
白馬連山350種の高山植物に対して何種類の撮影ができたでしょうか。満足の三日間でした。
明日は蓮華温泉名物の露天風呂巡りを楽しみ、10:10の乗り合いバスで下山します。
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