10日目、 ホテルで朝食後、昆明から専用バスで石林へ向かいました。
天候は晴れですが、モヤがかかったような薄青の空です。
1時間半程で石林カルスト地区に到着。
カルスト地形の奇観が広がる名勝で、
大石林から小石林まで約7キロの散策道を、2時間程ハイキングします。
エコバスには地元のイ族が民族衣装で乗車して案内しています。
◆雲南石林カルスト 構造上は、剣状、キノコ状、塔状、柱状、城壁状などのカルストに分けられますが、
世界遺産-雲南石林カルストは雲南から約82キロのイ族自治県にあります。
総面積は400平方キロで、2億7千万年前には海でしたが地殻変動により陸地になりました。
さまざまな形状の石林があり、この石林の中で、もっとも有名なのは大石林、小石林や乃古石林です。
その形は人間のようにも、動物のようにも、大波のようにも、万木の林立する森のようにも見えます。
大石林と小石林は面積およそ16平方キロ、石灰岩の峰の間にはめこんだような大小7つの池があります。
そして、雲南石林カルストは中国では『天下第一の奇観』と言われています。
又、毎年、旧暦の6月24日には周辺に住んでいるイ族の人々がここに集まって『火把節』
と言う有名な火祭り(松明祭)が行われます。
我々は地元ガイドの案内で最初は大石林の散歩道をハイキングします。
中央高台に展望楼が見えます。
大石林内の広場では民族踊りのサービスがありました。
鰐の頭とか、色々な愛称がついています。
仰々しい岩の呼び名は彫り込んで彩色されています。
左にネコ形、右に鶏の頭形が見えます。
大石林内は石段で整備されており、岩の周辺は冷えていて涼しいです。
しかし、ベンチがあるとそこには喫煙族がいて素早く通過です。
展望楼より大石林全体を見渡せます。
全体に平坦で足に優しい観光地です。
続いて小石林を歩きましたが、岩が小さ目で緑が映えて日本庭園のようです。
立ち入り禁止の草地ですが。
周囲には沢山の果物が売られています。丸くて黒い果物は何でしょうか。
専用バスで昆明に戻り昼食です。
★雲南名物、過橋麺は具沢山のうどん感覚で美味しく、お薦めです
その後は中国茶の専門店に立ち寄り、お茶の入れ方と飲み方をレクチャーしてくれます。
雲南省の茶葉は種類が多く、本場の高級品です。
一掴みの茶葉で一週間飲めるようですから割安ですね。
午後3時半に昆明空港へ到着。
空港内は生花で埋め尽くされており、造花や花の香水が特産品のようです。
今日は午後4時45分のフライトで多少遅れても深夜着はないだろうと思っていましたが、
昆明 ⇒ 混迷の始まりで旅一番の地獄が待っていました。
遅延の掲示を見ながら手続きを経て搭乗ゲートに到着。
北京空港が運行遅延による混雑で飛行許可の順番待ちとのことです。
暫く待っていると簡単な弁当と水が配られました。
添乗員が北京に着いたら夕食ですからあまり食べないようにとの事で半分食べて捨てました。
また暫くするとコーラと水が配られました。
近くの子供達が4時間の待ち時間中走り回って遊んでいます。
結局、飛行機搭乗は4時間遅れの午後8時半になりました。
しかし、全員搭乗しても一向に動きませんしタラップも連結したままです。
一時間すると飲み物サービスが始まりました。
飛行前のサービスは始めての体験ですが、次に夕食が来ました。
本番のフライト中にはサービスできないことになります。
乗客が客室乗務員を呼んで状況を確認しています。
次第に人が集まってきて大声で問い詰めています。
始まったなと見ていましたが、客室乗務員の美女三人が笑顔で応対しており
客も笑いながらで大騒ぎにはなりませんでした。
北京空路周辺の天候が荒れており、地方空港が後回しにされているようです。
予定が立たないため一旦バスに乗り搭乗ゲートに戻るよう放送がありましたが、
我々は固くて寒いベンチよりはと機内に残りました。
結局、深夜1時にやっと飛び立ち、北京に深夜4時に到着。
荷物を受け取っていると三人の荷物が見つかりません。
どうやらコンテナ一個分の荷物が無いようです。
深夜の空港内で係員を探し、荷物の捜索を依頼してホテルへ出発。
更に1時間の遅れになりました。
バスでガイドさんから夕食替わりのパンが入った袋を受け取りました。
ガイドさんとバスの運転手さんも空港で8時間待機していてくれました。
夜明けの静かな北京市内を走って朝5時半にホテルに到着。
シャワーを浴びて朝食抜きで10時半まで寝ました。
飛行機は8時間の遅れでしたが悪天候を理由に払戻し金は無しです。
三回連続の遅延が発生し、今日は昆明から北京まで14時間かかった最悪日となりました。
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