縦走最終日。4時に起床して荷物をまとめます。
山荘周辺は流れるガスに覆われていましたが、徐々に見えてきました。
並ぶことなく5時から朝食を摂れました。
外に出て五色ケ原周辺の景観を撮影。一番の快晴になりました。
モルゲンロートは稜線に掛かる雲の上になりそうです。
部屋に戻って出発準備をしながら窓から朝焼けをチェック。
朝焼けの山荘前に集合。今日は高低差500mの縦走最終日です。
【8/24、五色ヶ原-ザラ峠-獅子岳-鬼岳東面-龍王岳-浄土山-室堂-富山駅-東京駅-昭島駅】
ここは花の百名山ですが、昨日の到着が遅れたため、木道周遊はお預けとなりました。
中部山岳国立公園内にある五色ヶ原(標高2500m)は、高山植物や残雪と池塘に彩られた雲上の楽園。
5:40に五色ヶ原山荘-2450mを出発。
木道から五色ヶ原山荘-鳶山を振り返ります。
五色ヶ原からザラ峠まで高低差100mを下ります。
左手に爆裂火口跡の岩壁が見られます。
崩れかけた岩尾根下りになりました。周辺にお花が咲いています。
鞍部のザラ峠と立ち塞がる獅子岳への急登が見えます。
6:10に歴史のあるザラ峠-2340mに到着。ここから高低差400mの急登になります。
この峠は、戦国武将佐々成政の「さらさら越え」で有名です。1584年12月越中城主佐々成政は、芦峅寺の
案内人を先導に家臣18人と厳冬の北アルプスを横断したのです。信長の死後、勢力を伸ばしてきた秀吉に
対して、成政は信長の次男信雄を推して織田家再興をはかるべしと遠州浜松の家康に会って進言しようと
しました。しかし、西に前田、東に上杉、南は秀吉の勢力範囲とすべて敵の領地でした。そこで考えたのが
厳冬の立山連峰を越えて信州に出るという無謀とも思える北アルプス横断だったのです。
吹き上げる冷たい風に助けられながら、岩だらけのジグザグ道をゆっくりと登ります。
五色ケ原の標高を越えると昨日の縦走路が一望できました。
右斜面に回りこむと中斜面になり、ほっとします。
右手前方に鹿島槍ケ岳-後立山連峰が見えてきました。
7:30に獅子岳-2714mに到着。360度の絶景が広がります。
獅子岳(ししだけ)は、標高 2714メートル、富山県の立山連峰にある山です。獅子岳の北側には鬼岳、更に
北には龍王岳、雄山と続き、南西側にはザラ峠があり、更に進むと高山植物が綺麗な五色ヶ原があります。
前方に鬼岳-立山連山の岩壁が広がり、雄山神社の太鼓音が響いてきます。
雄山神社の拝観料500円の音です。素晴らしい快晴で商売繁盛でしょう。
朝一の急登をクリアし、7:40に鬼岳鞍部まで高低差110mを下ります。
ヨーロッパアルプス並みの岩稜ルートに驚きました。
鞍部から鬼岳山頂を避けて迂回路を進みます。
お花畑と岩稜ルートを楽しみながら鬼岳右肩に登ります。
8:20に鬼岳東面を通過。
本日最後の岩峰・龍王岳が立ち塞がりました。
今日最後の急登を頑張ります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます