ボランティアサークル「ビーンズ会」

ビーンズ会の活動内容などを紹介。
ボランティア情報や事務局長(私)の日常など・・・。

地域社会の中で

2009-05-02 19:21:32 | 福祉
妻がケアマネージャーをやっている関係で、妻が国療の筋ジスに入院されたALSの患者さんを訪ねた日のこと。
妻が「あの指導員は何だ」とえらい剣幕で帰ってきた。
話を聞いてみると、指導員の話を要約すると「ここに入院した患者は一生ここで過ごすのですから」と言うのだ。その裏には「どう足掻いたって、治らないしここで死ぬまでいるのだから、ここで職員の言うことをきいておとなしく過ごすことが最良ですよ」とでも言っているようだ。
妻は切れて「私の夫は以前ここに入院していました」と言ったそうだ。
障害者、難病だから一度入ったが最後、施設暮らしの一生なんてえのは違うだろう。
入院患者のほとんどは、家族や地域社会の中で暮らしたい。隔離なんかされたくないと思っていることを、その指導員は知らないのだろね。
地域の理解、家族による介護の不安、経済的不安などそうしたものが解消されたら多くの入院(入所)患者は地域で暮らしていけると思うのだがどうだろう。
この話には続きがあって、ALSの患者さんのあと、私の友人に面会を申し込んだら、面会中ずうっとその病室にきて、後で話を聞いていたそうだ。入院患者にはプライバシーさへも保障されていない現実。たとえその友人が職員にハッキリ物言う人でもだ。
時代錯誤の職員はまだまだ存在する。
そういえば、私が入院していた頃よく、病院や職員と喧嘩をしたものだ。
(10年以上前)自治会と職員の会議で、
「外出時の着替えはボランティアにやってもらってください」と言う看護婦(士)がいた。
私は「それはかまわないが、自己があった時は病院側の(管理)責任ですよ。」
看護婦からは何も言葉が返ってこなかった。安易に自分達の仕事を減らしたかったための「ボランティアにやってもらって」だったのだろう。しかし医療施設という管理下の下で、病院が入院患者に対するボランティアを受け入れたのであれば、当然危機管理もしなくてはいけない。それがどうやらわかっていなかったようだ。
低レベルの話である。
まだそんなことをやっているところがあるのかねえ。
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筋ジス病棟の皆さんは元気だろうか?

2009-04-16 17:01:55 | 福祉
熱は下がったのだが、咳を頻繁にしたためか、のどがひりひりしてきている今日の午後。もうじき陽も暮れます。
そういえば先日、筋ジス病棟の自治会長さんに、5月連休の福祉バザーにおさそいのメールを出しておいたのだが、まだ返事が来ない。
ご存知の方もいると思いますが、療養生活の1部に筋力等の低下を遅くするため(かな?)作業療法を行っているのだが、療法というよりは生きがい対策の意味合いが強いとも思える。
個々の残存機能等に応じて、患者さんが自分で出来るもの、したいものを選ぶのだ。例えばビーズアート・刺繍、クロスステッチなど。まあ身が利かないから普通の人の何倍も何十倍も時間が掛かるわけで、それでも根気よく作業を続けている。1年がかりで、1.5M×2Mのビーズアートを作り上げたツワモノもいた。
頑張り屋さんが多い。
そうした作品を、病院祭りなど(地域住民との交流も兼ねる)で販売。
私がいた頃は、七夕バザー・クリスマスバザーなど年2回、その他に周辺地域のイベントに私がやっていた七宝焼きと一緒に持っていって販売していた。とにかく私の場合は病院に居たくなかったのでそういったことも含め、外出の機会を増やしていた。(年間外出泊100日を越えていた)
今でこそ恒例になっている、パチンコグループの2月に一度の出陣。
私が入院したて頃は、とても厳しいところだった。
不調さんも変わり、外出に対する職員の考えもだいぶ丸くなってきた頃、AVAC(現秋田ボランティア協会)に移動と介助をお願いしてパチンコ屋へ。当時AVACでは海外からのボランティア留学の受け入れ口で、日本の文化を学びなさいと言う会長さんの口ぞえで、ちょうど韓国から来たばかりの23.4歳の女の子(名前は忘れた)が一緒についてきたことを思い出す。戦績はプラス1.5万だったと思う。
なぜか話が横道にそれてしまったが、入院患者あるいは障害者にとって外出は、とても手間のかかることなのだ。移動手段の確保、介助者の確保など家族が常に対応してくれる方はいいのですが、家族が高齢化していたり、近くに身寄りが無かったりの場合、友人、知人、ボランティアの助が必要になるわけで、常にそういった人たちと連絡を取っておくことが、円滑に外出する秘訣なのだが、なかなか大変な作業でもある。
そういった実情を考えると1週間や10日で返事が来なくても不思議ではない。
ここ2年近く病棟に顔を出していないし、暖かい日を選んでトコトコと電動で行ってみるかな。片道40分の散歩。皆元気にしているといいけどね。
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