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国宝犬山城跡の必見は木造天守

2024-08-19 15:25:18 | 日記

犬山城は愛知・岐阜の境目を流れる木曽川に沿って、古くから尾張と美濃の防衛の要所として重要な役割を担っていました。現存天守では最も古い木造天守の建築物で、室町時代の1537年に織田信長の叔父・信康が築城し、唯一現存する天守は戦国期から江戸初期までに建造された現存12天守の一つです。国宝天守5城のうちの一つでもあり、貴重な歴史的建造物でお城フアンに人気があります。

国宝犬山城

北方に木曽川が流れる犬山城は、南方からの入場になります。犬山城の木造天守は、現存天守の中でも最も古いと云われて1537年に建てられて以来、数度の改良を重ねながら、江戸時代初期に現在の姿になったそうです。お城の木材の多くは築城当時のものとのこと、床のすき間や歩くときの軋み音に歴史が感じられます。1階では中央部分の四つの部屋と、部屋を取り囲む”武者走り”と呼ばれる通路が見れます。

扇状地である濃尾平野の扇の要に位置し、天守最上階からの眺めは見晴らしも良く絶景です。信長・秀吉・家康がそれぞれの時代に犬山城の城主は変わりますが、歴史の荒波を生き残った犬山城の天守内部に入ると当時のつわもの達の息遣いも感じられるようです。

石垣の沿って歩く

織田信康が戦死してからは犬山城の城主が目まぐるしく変わり江戸時代に入り、1617年に徳川家の重臣 成瀬正成が城を拝領。このときお城に改良が加えられ、現在の天守の姿ができたと伝わり以後、成瀬家が幕末まで城主を務めることになります。

本丸、杉の丸、樅の丸、桐の丸、松の丸を南方に階段状に連ねて配置された犬山城は標高80mの城山に築かれた背後が断崖に守られた堅固の城です。天守の他に現存する建物はありませんが、本丸の石垣と空堀が残されているようです。

城内で見れる石垣

歴史を刻む木造建築、天守内部地階の様子や築城当時の木材も多く残されて見どころの多い犬山城です。国宝と思わせる歴史を刻んだ古木材と城内廊下や階段を歩くとミシミシと鳴る木が軋むような音や、柱や床の隙間などもリアルでスぺリチュアルな雰囲気も五感に感じられます。

展示される武具甲冑

天守一階の廊下をギシギシと軋み音を鳴らして歩くと、北側壁沿いに鎧甲冑が何体か展示されています。 江戸時代に城主だった成瀬家の家臣のものと思われる甲冑もありますが、私の知識識不足と説明板が少ないためか?本物なのかレプリカなのか??重要さもよくわかりませんでしたが、ただビジュアル的には戦国時代からの歴史は感じられました。

天守から望む景観

木曽川沿いにそびえる雄姿を長江沿いに建つ中国の城に例えられ、犬山城は別名で白帝城とも呼ばれるようです。望楼型の天守最上階からは絶景をご覧いただけます。周囲を確認できるよう、天守最上階を取り巻く回廊(廻り縁)があり、天気が良い日には、美しい木曽川の眺めや、御嶽山、岐阜城も?山あり川ありの展望風景が楽しめます。

アクセス

名古屋からは名鉄犬山線に乗り約30分ほどの「犬山駅」で下車、城下町をぶらぶらっと歩いても30分程で城門に着きます。名鉄電車を利用し犬山城見学と城下町での食べ歩きも楽しめる「犬山城下町きっぷ」のお得切符もあるようです。犬山城の城下町は、築城と同時に整備されて天守とともに、戦火を逃れ、当時と変わらない町割りが残っています。通りには、古い屋敷や町屋が並び、レトロな雰囲気が残ります。建物を見ながら歩くだけでも観光気分を満喫、写真スポットでもあります。城下の東側にある庭園「有楽苑」は、織田信長の弟・有楽斎が建てた茶室「如庵」が見学できるようです。茶道の歴史を伝える重要な文化財として、国宝に指定されているようです。