ニシベケミカルの「VIC No.607 アルペン」は、VIC No.510 ダンヒルより少し幅広に作られていたことから履く人を選ばず、とても履きやすかったことで名をはせていた名サンダルです。
実は私が玄関に常備しているのもこのサンダルで、庭に出たり買い物に行くときについつい履いてしまう「ザ・日常」ともいえる代物なのです。
が。
なんと、2017年にニシベケミカルのカタログからその姿を消してしまいます・・・。
裏底やカカトの作りがダンヒルとまったく同じと言っても差し支えなく、幅が広い分だけ窮屈さを一切感じさせない傑作だったのですが、なぜこのサンダルを無くしてしまったのか・・・。
このサンダルが無くなることを、このサンダルを仕入れていた問屋さんに連絡して、その問屋さんが持っていたアルペンを全部引き受けたのが最後で、もうウチでも手に入れることはできません。
※もちろん自分用に1ケース残してありますが。
ところが翌2018年、新生ブランド「bench」がすぐに「BENSAN-A」として再販をしてくれました。
まぁ、価格は3倍以上になってしまいましたが背に腹は代えられないでしょう。
価格は上がりましたが代わりに良いこともありまして、じつはオリジナルでは存在していなかったカラーが増えたんです。
ウチの最終仕入れ時のカラーは
左からレンガ、チョコブラウン、ブラック
の3色だったのですが、現在benchが販売しているカラーはこれに加えて
・オーク
・ライトブラウン(ゴールデンロッド)
・カーキ(オリーブドラブ)
・ホワイト
が販売されています。
ということで、このブログを書きながらbenchさんのサイトで上の4色を買っちゃいました。(´∀` ) →届いたら後日追記します。
ブラックが売り切れていたのでおそらくは人気はブラックなのだと思いますが、ベンサンマニアなら他の色は「アルペン」として持っているのでおそらく私が買った4色にしか興味がわかないだろうと思われます。
それと現在、ホームセンターでもこのアルペンに似たようなMADE IN CHINAと書かれたサンダルを見かけることがあるかと思いますが、似て非なるものどころか「非なるもの」です。
■アルペンに似たようなサンダル
別に貶める意味で非なるものと書いているわけではなく、どちらかというとこれはアルペンではなく「VIC No.1200 トップ」の意匠を真似たものだからです。
甲のベルト部分も、靴裏のデザインも、網目を除けばほぼ「トップ」です。
つまり、幅が広いどころか逆にタイトですのでアルペンの代わりにはなりません。
ご注意ください。
ということで、私に惜しまれながら廃番となったこのアルペン、現在でも手に入れることは可能です。
ただ、私がいま探しているアルペンが一つありまして、それがこれ。
汚い写真でごめんなさい。
これは前回の記事でちょこっと触れたラボランド黒姫というコテージのトイレで2013年の12月30日に撮影したものです。
通常は「VIC CRIGINAL」の刻印が入っている部分のロゴが全く異なります。
■廃番時の刻印
そう、上の写真のほうが「旧金型」で作られたものなのですね。
当然「Original」と書いてあるのですが、金型を新しくするときにデータ作成を担当した人が筆記体の「O」を「C」に読み間違えたのでしょうね。
新しい金型はしっかりと「CRIGINAL」になっています。
これの新品がどうしても欲しいのですが、現在はただでさえ新品を手に入れることが難しい、以前製造された「アルペン」なので、けっこうな高難度なのです。
ですが実はbenchのBENSAN-Aにこれが紛れていたことがありまして。(マニアのお客さんが実際にゲット)
生産が追い付かなくて気づかずに旧金型を引っ張り出して紛れたのか、事実関係は不明なのですがこれを手にしている人はかなりの希少物件になりますので履かずに大事に保管するか、私に譲ってください。w
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