泣かない女

泣かない女：　藤沢周平：原作　篠田三郎：朗読　「雪明かり」とのＣＤ２枚セット
登場人物
お柳　　錺師「山藤」の娘、二十歳　根付師「玉徳」に嫁に行ったが、息子芳次郎が急死し、三年で実家に戻って来た。
道蔵　　錺師「山藤」子飼いの奉公人でいまでは一番の古参になっている。山藤の主人が望んで、忠助：腕のいい職人を二年前に採用。
お才　　道蔵の女房　赤提灯で働いていた。足がわるく、孤児で育った。

あらすじ
道蔵はお柳に恋いこがれていたが、自分にはお才という女房がいる。お柳は一度嫁いだものの、夫が病死して戻ってきていた。そのお柳に忠助との縁談話が持ちあがっている。しかし、お柳はその話に乗り気ではなく、道蔵と一緒になりたい。それを聞いた道蔵はお才とわかれようと心に決めた。お柳にせっつかれてついに意を決してお才に話をする。するとお才は覚悟をしていたように荷物をまとめ家を出ていく。しかし、道蔵はお才が家を出た後でお柳と約束していた場所に行久気にならない。そしてお才を追いかけ、連れ戻す。

発行形態　:　新潮ＣＤ
発 売 日　:　2000年4月
初出詳細　：　問題小説（昭和54年）