泣く母: 藤沢周平:原作 中村梅雀:朗読 山田洋次が選ぶ「藤沢周平傑作選」
主な登場人物
伊庭小四郎 15歳、家禄は25石。(父は50石であったが、普請の失敗の責任を取り自害、禄を半減)。両親は死んだと伝えられ祖父母に育てられる。母の名は美尾、夫の四十九日の法事も済まぬうちに実家にひき取られ、後に再嫁。
矢口八之丞 三百石の番頭矢口主税の子供で小四郎と異父兄弟。
森 雄之助 藤井道場では矢口が入門するまでは、親の家禄は道場で一番多かった。
あらすじ
母は死んだと聞かされて育った伊庭小四郎が通う藤井道場。その道場に三百石の番頭矢口主税の子供:矢口八之丞が入門してきた。八之丞の入門までは親の家禄の多い森雄之助が仲間からは注目されていた。しかし、森家より格上の家柄の矢口が入門してきたことを面白く思わない森は八之丞を目の敵にするようになる。
ある日、森は八之丞の言動に無礼があったと難癖をつけ木刀での果し合いを申し出て、八之丞もこれを受ける。
小四郎は八之丞の姓が矢口と聞き引っかかることがあった。小四郎は実母が死んだと聞かされて育てられてきたが、実は乳母から母は他家に嫁いでいることを伝えられ、嫁ぎ先の姓は矢口と知らされていた。
乳母を訪ね異母兄弟であることを確認した小四郎は、八之丞との果し合いをやめさせるため森と会い、大人げない果し合いをやめるよう話す。しかし、森は聞き入れず代わりに小四郎との真剣による試合を申し出る。小四郎は母への断ちがたい思いを胸に森との真剣に応じる。
この真剣による勝負で小四郎は肩に傷を負うも勝つ。しかし深手を負い意識を失う。気が付いてみると八之丞の母、自分の実母に抱かれていた。小四郎は母に弟を助けるというよりも、母に悲しい思いをさせたくなかったと伝えたい思いは言葉にならない。
発行形態 : 新潮社CD
発 売 日 : 2004年11/月
初出詳細 : 週刊小説(1979年4月27日号)原題の『頬をつたう涙』を改題。
主な登場人物
伊庭小四郎 15歳、家禄は25石。(父は50石であったが、普請の失敗の責任を取り自害、禄を半減)。両親は死んだと伝えられ祖父母に育てられる。母の名は美尾、夫の四十九日の法事も済まぬうちに実家にひき取られ、後に再嫁。
矢口八之丞 三百石の番頭矢口主税の子供で小四郎と異父兄弟。
森 雄之助 藤井道場では矢口が入門するまでは、親の家禄は道場で一番多かった。
あらすじ
母は死んだと聞かされて育った伊庭小四郎が通う藤井道場。その道場に三百石の番頭矢口主税の子供:矢口八之丞が入門してきた。八之丞の入門までは親の家禄の多い森雄之助が仲間からは注目されていた。しかし、森家より格上の家柄の矢口が入門してきたことを面白く思わない森は八之丞を目の敵にするようになる。
ある日、森は八之丞の言動に無礼があったと難癖をつけ木刀での果し合いを申し出て、八之丞もこれを受ける。
小四郎は八之丞の姓が矢口と聞き引っかかることがあった。小四郎は実母が死んだと聞かされて育てられてきたが、実は乳母から母は他家に嫁いでいることを伝えられ、嫁ぎ先の姓は矢口と知らされていた。
乳母を訪ね異母兄弟であることを確認した小四郎は、八之丞との果し合いをやめさせるため森と会い、大人げない果し合いをやめるよう話す。しかし、森は聞き入れず代わりに小四郎との真剣による試合を申し出る。小四郎は母への断ちがたい思いを胸に森との真剣に応じる。
この真剣による勝負で小四郎は肩に傷を負うも勝つ。しかし深手を負い意識を失う。気が付いてみると八之丞の母、自分の実母に抱かれていた。小四郎は母に弟を助けるというよりも、母に悲しい思いをさせたくなかったと伝えたい思いは言葉にならない。
発行形態 : 新潮社CD
発 売 日 : 2004年11/月
初出詳細 : 週刊小説(1979年4月27日号)原題の『頬をつたう涙』を改題。
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