弁天ジョガーの気ままにラン

阿蘇の草原を守るシンポジウム

大好きな阿蘇。
子供の頃から阿蘇を眺め、
車の免許を取ってからはドライブと言えば阿蘇。
趣味となった山登りも、最初の山は阿蘇高岳だった。

阿蘇と言えば草原だ。
特にミルクロードからやまなみハイウェーを瀬の本高原に向かう草原の景色。
幾重にも連なる草原の丘。
阿蘇に住む人間の1000年の営みにより維持されてきた阿蘇の草原。
阿蘇の草原を守ることは自分のライフワークになっている。

今日は、熊本の水と阿蘇草原に関するシンポジウムに参加した。
たまには大学の先生の話を聞くのも楽しい。
知ってるようで知らなかったこともある。
・阿蘇を源流とする筑後川、菊池川、白川、緑川、大野川、五ケ瀬川は、熊本だけではなく福岡県、大分県、宮崎県に豊かな水をもたらしていることは知っていたが、小国郷を源流とする筑後川は久留米市から福岡市への導水路が整備され博多の飲料水になっていること。
・カルデラの中に降った雨は、全て阿蘇谷の黒川と南郷谷の白川に集まり、立野火口瀬に一気に集まって熊本平野へ流れていくのだが、川下での洪水被害を避けるため阿蘇谷の黒川はわざと蛇行させ川の流れを遅らせているらしい。何でも加藤清正時代からとのこと。
・植物が光合成をする際に気功を広げCO2を取り込むと同時に植物内の水分が大気中に放出されるのだが、この蒸散が少ないほど地下水涵養に貢献する。
樹林よりも草原が蒸散が少なく、水源涵養保安林より水源涵養草原が有効とのこと。
・白川流域の大津町、菊陽町、合志市に広がる自動車産業やIT産業が業務のため膨大な量の地下水を日々汲み上げていること・・・etc

阿蘇草原再生協議会の高橋会長、熊本県立大学の島谷先生、阿蘇市長、南阿蘇村の牧野組合長、ボランティアの代表によるパネルディスカッションでは、それぞれの立場での草原保持に対する思いや取り組みが熱く語られた。

草原は、野焼きをしないと数年で藪になり樹林帯になっていく。
九州の水がめとしての機能は低下し、草原に住む希少な動植物の絶滅の危機となり、また、我々の心の癒し、阿蘇観光への影響も心配される。
13時30分から16時過ぎまで、講師も、パネリストも、会場に集まった草原ファンからも多くの意見が出された。
聴講席には学園大元学長の坂本先生や、熊日の社長もおられ、熱心に話を聞かれていた。
草原は、元々は畜産農家により守られていた。
しかし、現在は畜産農家の数が激減し、草原の担い手が激減している。
畜産農家だけに九州の命の水、九州の宝を任せるのはあんまりだ。
九州に住む一人として草原を守ることに力を使わなければならない。

今日のシンポジウム、高橋会長のまとめは、「草原の現状を知ること、皆で共有すること、一人一人ができることをやること」といった内容だった。
自分にできることは、野焼きボラと阿蘇地域での消費だ。
河津酒造と山村酒造の酒を買いに行くか(笑)

と言いつつ、今夜は全国制覇チャレンジで鳥取県の酒を開ける。
千代むすび純米大吟醸。
酒米強力を60%精米した強力40。
一口めは重い感じがしたものの、後味スッキリ。
ちょっと辛口で盃が進む。
次はどこの県に手を出そうか。

5/21(土) jog 67min 10.4km

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