季節はゆっくり動いていく
季節は変化をつくっていく
花の移り変わりだけを見ても
季節が動いているのがわかる
いまは葉桜の季節
青葉若葉も深みをました
戸外を歩いていると
つつじの花が目につく
つつじの花は美しい
群れて咲いているつつじの花
赤いラッパ形の花は
燃えるように鮮やかだ
駅まで行く道筋にも
花の好きな家があって
つつじの花を見ることができる
きれいだなあと思う
街でもつつじの花を見た
銀座並木通りでも見た
銀座桜通りでも見た
舗道のつつじの花も美しい
季節はゆっくり動いていく
季節は変化をつくっていく
もうすぐ積雲の季節
海の季節もやってくる
夢をもとう
大きな夢
かがやきのある夢
美しい夢
夢をもつことは素敵だ
もっと夢をもとう
海の風 潮の匂い
海を眺めていると
いのちの感覚がよみがえる
波の音 波のしぶき
波の音を聴いていると
海の鼓動が心にひびく
光る海 光る波
光る海を眺めていると
心に光が満ちてくる
水平線 船の影
沖を行く船を見ていると
旅への憧れがめばえる
季節季節に
繰り返し眺める海の景色
細部はつねに変化している
海の風 カモメの飛翔
海を眺めていると
五感の感覚がよみがえる
季節の光がある
風がある
季節の変化がある
ドラマがある
季節の出会いがある
感動がある
戸外を歩いていくと
春の花 春の光
季節のポエムが待っている
さらに戸外を歩いていくと
春の夢 春の歌
季節のいぶきとめぐりあう
太陽や雨や風が
一日一日の変化をつくる
朝昼夜の時間の推移が
一日一日の変化をつくる
ぼくらの夢や憧れが
一日一日の変化をつくる
ぼくらの未来の選択が
一日一日の変化をつくる
昨日と同じ道を歩いても
きっと何かが違っている
周囲の自然も心の動きも
きっと細部が違っている
変化していく周囲の世界
変化していくぼくらの心
さまざまな変化の集積が
一日一日の変化をつくる
太陽や雨や風が
一日一日の変化をつくる
すべての変化の集積が
この歳月の変化をつくる
さまざまなカモメの飛翔が
美しい情景を演出していく
どの飛翔を眺めても
カモメの飛翔はすばらしい
同じ情景は二度とないから
心に残る飛翔は夢の飛翔だ
まばゆい春になったのに
カモメの飛翔を見ることができる
検見川の浜の海の突堤でも
花見川の川岸でも見ることができる
まばゆい春 カモメの飛翔
春はひかりに満ちている
波打ち際には
海の眺めがある
海の躍動がある
波打ち際には
海の音楽がある
海の誘惑がある
朝の庭先で
雪柳の花を眺めた
豆粒ほどの小さな花だが
いつ見ても清楚で美しい
春の祝福は
こんな可憐な花にも訪れてくる
こぶしの冬芽の時期には
春待つ心を体験した
こぶしの開花の時期には
再会の歓びを体験した
好きな花をもつと
季節に陰影が生まれてくる
細部をできるかぎり美しくする
すべてはそこから始まる
新鮮なものの見方と
美しい仕上がりイメージ
細部の美が
全体の美につながっていく
美しい夢をもとう
夢は未来の着地点だ
美しい夢のために
いのちの時間がある
美しい夢のために
いのちの燃焼がある
好きな花との
再会の歓びもある
未知の花との
出会いの歓びもある
季節はすばらしい
花の祝福に満ちている
緑あふれる大地
いのちをはぐくむ海
光のふりそそぐ空
ぼくらの夢
ぼくらのいのち
詩はすべてのものを美しくする
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