カモメの飛翔には
すばらしいポエジーがある
どの種類のカモメを見ても
飛翔の姿は美しい
７月２７日の海の突堤でも
カモメの飛翔を見た
脚の色やくちばしの色から
セグロカモメかなと思った
カモメを好きになると
識別にも関心が生まれてくる
海の突堤で見たカモメは
ウミネコとははっきり異なる
ウミネコ以外の
夏のカモメと出会えてうれしかった
カモメの飛翔には
心に残るポエジーがある
毎日 毎日
カモメのことを思っている
毎日 毎日
カモメの詩を書いている
いまカモメの飛翔は
ぼくの生活の一部分だ
いまカモメの飛翔は
ぼくの詩の源泉だ
カモメの季節には
たくさんのカモメの飛翔を見た
すばらしい飛翔の残像が
いくつもこころに残った
カモメの季節が終わっても
カモメのことを思っている
カモメの季節が終わっても
カモメの詩を書いている
生涯にわたって使うもの
それは ことば
話をするときに使うもの
それは ことば
ことばは
ぼくらの生きる糧
ことばは
ぼくらの生きる力
ことばがあるから
気持を伝えることができる
ことばがあるから
想いを伝えることができる
ことばが
ぼくらの世界をつくっていく
ことばが
ぼくらの未来をつくっていく
海の突堤の先端に
一羽のカモメが止まっている
脚の色が黄色で
くちばしの先に赤と黒の斑点
近づいてよく見たら
夏のカモメ ウミネコだった
ものの陰影と
プリズムの屈折
詩を思うとき
陰影と屈折を意識する
味わいの異なる詩も
ときには書いてみたい
内面を耕す
感動の芽を育てる
詩を書く
書くことを続けると
書くことが習慣になる
書くことが自然になる
持続することだ
持続から
新しい未来が生まれてくる
書くことだ
書くことから
新しい詩が生まれてくる
目の前の一行を考える
一行を結晶する
その持続だ
一日の量は少なくても
つみかさなると
詩の世界が生まれてくる
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