蟷螂の独白

世に背を向けた蟷螂です。喜怒哀楽を綴って19年モットーは是々非々の団塊世代です。

祥月命日

2022-09-15 16:29:25 | 徒然

去年13回忌だったので墓参に行こうと思っていたのに、同居人の目の手術とかち合っていけなかったから『来年こそは必ず行くよ』と線香をあげた時に話しかけていたので、今日の命日は外せなかった。

思えば9月はいろいろあってオイソガ氏でした。

2日は同居人の超早朝眼科行。

6日は愚母の転院。12日は同居人の午後の眼科行。13日は歯科通院。で、今日の墓参です。

シゲちゃんの墓所は橋のたもとの大きなお寺。

駐車場っぽいところがあるけれど、入れると人が通れないので札を出して路駐です。

同居人が一緒に来てくれたので、同居人を車に待たせました。

仏花は花屋がなかなかなかったので、スーパーの仏花にしました。

ちょっとショボかったけれど。

シゲちゃんの母親のオバサンとはよく話をしました。

オヤジさんはずいぶん若いときに亡くなっていて、やっぱりシゲちゃんも遺伝で早死にしたのではなかったかと思います。

大動脈解離です。

13年前の朝、梨を食べた後に朝風呂に入ったら、風呂場で倒れたといいます。

家族が気が付いた時にはこと切れていたそうで、大動脈解離は怖い。

背がすらっとしていて、結構指が長かったからマルファン症候群だったのではなかったでしょうか。

シゲちゃんは生まれた時からの友達。田原町の実家の斜め前の家の子でした。近所のカシラに混ざってベーゴマをよくしました。

カシらの子が『ブタのシッポ』というとっても強いベーゴマを持っていて、こちらはお婆ちゃんから箱買いしてもらって対抗していましたが、あまりの強さに『そのベーゴマはずるい』と抗議したら、カシラの子は『イイヨ』と言って四つ角の下水溝にポイっと捨てました。

カシラ一族とシゲちゃんと蟷螂が『戦争』をしたこともありました。

『ウラ』と呼んでいた材木置き場で2Bを投げ合う戦争です。

ところが相手はカシラの子、材木の上にするすると登って上から2Bをバラまかれて敗戦。

シゲちゃんはシベリア鉄道でパリまで行った猛者で、大学卒業後は旅行代理店の添乗の仕事について、世界中を駆け回っていました。

その後は自宅でビク抜きの仕事をしていました。

インターネットのプロバイダを『ジャストネットがいいよ』などと紹介し、設定してあげましたっけ。

最後に話をしたのがジョナサン。

自慢のロレックスのGMTのペプシを見せてもらい、『ロレックスはスポーツモデルがいいよ』と教えてもらったものです。

亡くなったと聞いて駆けつけたら遺骨の前に見たことのない時計が置いてあり、面食らいましたっけ。

あのロレックスのモデルはレアなので高嶺の花以上、とても蟷螂には手が届きません。

相変わらずお寺には人の気配はなく、鬱蒼と木々が生い茂り、何度か奥に呼び掛けてようやく線香をいただくことができました。

ただ、鬱蒼とし過ぎているうえに、手桶の置いてある場所まで遠く、いい運動になりました。

祥月命日なのに誰も来た痕跡がありません。

シゲちゃんのオバさんの時には来れなかったので、そのお詫びも兼ねた墓参です。

ベーゴマ戦争をしたカシラの3兄弟も2人が鬼籍に入っています。

『田原町もずいぶん変わりました』とご報告をしました。

オバさんは婦人会の役員もしていましたから、三社の祭りの時の道具置き場に場所を貸していましたが、今は駐車場になってしまいました。

次第に浅草は浅草でなくなっていくのかもしれません。

今日だって、ノンマスクのガイジンがゾロゾロ。

修学旅行のバスも復活。

コロナ第8波が視野に入ってきました。

次は彼岸のご修行です。

蟷螂が墓参に行かなくなったら、誰が行くのでしょう。

実祖父の方は誰かが花を手向けていますが。

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