トゼンの世相斬

政治経済で日々思いついたことを書き綴ります

大横綱復活について

2021-07-19 12:28:29 | 日記
昨日の大相撲千秋楽は近来まれにみる好取組で終了した。

白鳳と照ノ富士の全勝対決であるが、6場所休場後の復活をかける白鳳と大関から一度陥落して地獄を見た照ノ富士の3場所連続優勝が懸かった一戦であった。

下馬評通りの激しい相撲であったが、やはり白鳳の動きの切れ、勝負への執念が顕著に表れて45回目の優勝を飾ったことは本当に素晴らしいと思う。まさに平成の大横綱の復活といえる。

ただ、うるさい人は白鳳の取り組み方というか、取り組み姿勢に苦言を挟む。先日の正代との取り組み時の立会い、横綱があんなに離れて立会いを行うのをはじめてみた。

また、昨日の猫だましみたいな左手とそれに続く右腕のカチアゲ。恐らく相撲に詳しい人は全員が、横綱としてあり得ないという行為と言うだろう。

横綱とはこうあるべし、と一言ある相撲ファンにはとても許せないことだろうし、私も見ていて気持ちの良い行為とは見えなかった。でも、これが個性なんだろうな、と思っている。

あくまで勝負にこだわる横綱、それがカッコ悪くても前代未聞でも構わないという姿勢はある意味素晴らしい面もある。

今後白鳳はどこまで引退までに悪あがきして勝ちにこだわるのか、見守っていきたいと思う。

ワクチンに関する疑問

2021-07-13 13:06:42 | 日記
昨日の朝日デジタルの記事で、「「ワクチン在庫」あれば良いけど…政府主張に自治体反発」というものがある。

6月末で9千万回分供給し、5千万回接種、従い4千万回分在庫があるはず、というのが厚生労働省の主張である。

一方、神戸市は次のように説明する。

「1回目だけ接種を終えた高齢者の2回目として必要なワクチンが約23万回分ある。~中略~ 市は約23万回分を「在庫」とは捉えていない」

厚生労働省に対する回答がここに書かれている。つまり、2回目分のワクチンは在庫ではなく、成約済の製品という扱いなのだ。
政府は随時ワクチンを供給するから、2回目分も使ってどんどん第1回を打ってくれ、というのが本音だろうが、地方自治体は政府が今後きちんとワクチンを供給するのか疑っている。これまでの政府の対応を見ていると当然の疑念だろう。

政府も不毛な言い訳とか反論とかしてないで、早期に解決策を検討してもらいたいものだ。

ワクチンでいうと不思議な話がもう一つ。あれだけ職場でワクチンを打て打てと騒いでいた河野大臣が、手のひらを返したようにいきなりのブレーキ。
理由はモデルナの供給不足で、なんとゴールデンウィーク時にはわかっていたという。だけど職域接種って6月初頃から話題になっていたよな。

なぜこのようなことが起こるのかを考えていて、ふと思ったのが、菅首相の「1日100万回目標」発言。河野大臣はこの目標を達成すべく、将来玉切れになるのは承知の上で回数を稼げる職域接種を進めていたのではないか。目標は6月に達成されたが、その後玉不足で急激に回数は落ち込んでいる。

まあ、あくまで想像ですが、首相が言ったことは必ず達成しないといけない、という思い込みが起こしたのではないかという疑念はやはり晴れない。
前首相が「もし妻か私が本件に関わっていたら議員辞職する」という国会答弁をしたが、それをフォローするために、財務省が色々と隠ぺい工作を行ったのは周知のことである。

同じような構図が今回もおこったのではないか。
もしそうだとしたら、政府というのは何を考えて政治をやっているのか、あきれる話だ。


西村大臣の発言

2021-07-10 09:09:01 | 日記
西村大臣の発言が波紋を呼んでいる。

飲食店の営業自粛を金融機関に手伝わせるという発想は確かに効果的だろう。飲食店からしてみれば金融機関に融資を絞られることほどダメージを受けることはなく、殆どの店が言うことをきくだろう。

誰の発想なのかわからないが、この件は今の政権の本性をよく表していると思う。

一言でいうと「恫喝内閣」。

昨年の総務相の携帯電話会社への値下げ恫喝は記憶に新しいが、とにかくこの内閣は恫喝が好きだ。ITのなんたら大臣も色々と騒動を起こしている。

何故飲食店は自粛要請に応じてくれないところがでてくるのか。補償が足りないとか、何時までやるのか先が見えないとか色々と理由はあるが、最大のものは「酒だけが悪者なのか」という点だと思う。

なぜ酒がコロナを広めるのかをきちんと科学的データで説明されたものを見たことも聞いたこともない。とにかく酒を飲んで大騒ぎするのが犯人だという一方的な決めつけで、それなら一人で飲むのはなぜダメなのか、ということについては誰も何も言えない。

科学的な根拠をもとに論理的に説明するのが政治の役割であり、もしそうした説明があれば、多くの飲食店は協力するだろうし、しない場合でも所謂自粛警察が街を見回って自律的にルール違反を非難するだろう。

恫喝ではなく、丁寧なコミュニケーションが求められていると思う。