今週月曜日の朝に突然野村証券が巨額損失(20億ドル)の可能性をプレスリリースした。
あまりにも突然の発表で株価はパニック売りとなり15%以上の下落。権利落ち日前日の出来事で株主にとっては悪夢だ。
31日現在で詳細説明なく、何が起こったのか会社は全く説明していない。異常な事態と言える。
報道により少しづつ内容が明らかになりつつある。要するに性悪な顧客に引っ掛かり逃げ遅れたわけだ。ちなみに同じく逃げ遅れたのがクレディ・スイスに三菱UFJ証券。
損失の原因は顧客の注文に沿ってレバレッジを賭けた株式投資をしていたが、投資先が下落したので追証が発生。しかし顧客は追証を入れないので、早い判断をしたゴールドマンサックスとモルガンスタンレーは取引清算して撤退して損失回避。
一方で判断が遅れた野村などはさらに下落した株式の取引清算に追い込まれ、顧客の証拠金を大きく超える損失を出した、という構図のようだ。
大切な顧客であり、どうせもう少し待ってくれとか言われていたのだろうが、逃げ遅れたのは致命的。
しかし、突然2000億円規模の損失を出すような会社に投資してはいけないよな。それに3日経つのに会社から詳細説明無いなんて株主を舐めているのか、まだ全容が不明なのか。
いずれにせよこんな会社の株を買ってはいけないと痛感している。