事務所で飼い続けるのは人間にも限界、猫にも制限された生活は無理なようです。 いろいろ話し合った結果、ベリー、ジュリーも同僚の家に貰われていくことになりました。 先にリリーも家に移動していて、他の猫とも結構うまくやっていけているそうです。 事務所は寂しくなりますが、仕事をしながら外と内の両方の猫たちの面倒をみるのは限界なので、彼らにはまた環境が変わって可哀想ですが、新しい環境でも頑張ってもらおうと思います。 二匹でゴハンを食べる姿の見納めの写真です。 可愛がられて元気に頑張るんだよ。と声を掛けました。
子猫だと思っていたベリー、ジュリーもずいぶん大きくなりました。 これからどうなるか分かりませんが、いずれにしても室内飼いの予定ですし、万が一にでも外に放されてしまうことがあっても不幸な野良猫が増えてはいけないので、避妊手術をすることにしました。 ずいぶん会社にも私にも馴れてきてくれていたのですが、手術後戻ってきたら、ちょっと様子が違っています。 身体は元気そうなのは良かったのですが、ちょっと人間不信の感覚が戻ってきてしまったようです。 また初めから信頼関係の作り直しです。 ノラだった子と付き合うのは並大抵のことではありませんね。 見かけは普通の飼い猫と同じように見えますが、やっぱり人間不信の塊です。 カワイイと思って拾って飼ってくれるヒトがいてもなかなか慣れないのでまた外へ放されてしまうことも多いとボランティアの方から聞きました。 人間づきあいも大変ですけど、言葉が通じないだけ動物との関係は余計に大変ですね。 でもなんとか気持ちが通じるといいなあと思いながら毎日彼らに接しています。
相変わらず事務所中を飛び回る3匹。 今までは外で自由に走り回っていましたから、元気が余っているのでしょう。 まあ仲良くやってくれるなら仕方が無いなと思っていたある日、いつも一番元気なリリーが動きません。 いつもハナを垂れていて、病院ではもう慢性の鼻炎ですねと言われているので、とにかく体力をつけてやらなくっちゃと思っているのですが、かなり調子が悪そうです。 「リリー、大丈夫?」と声をかけても寝たきり、ベリーが捕まった当時よく入っていたピンクのイチゴ型ドームに入ったきり出てきません。 病院に連れて行かなくっちゃと思っていたら、他の2匹も元気がなくなってきました。リリーを心配してか、ドームの周りを囲んで、そばを離れません。 やはりエサは充分に与えられているとはいえ、会社のなかだけの生活。 夜は誰も居ない事務所でケージに入っての暮らしは無理があるのだなと思い始めました。 そこでリリーは病院に診てもらった後、同僚の家に貰われていくことに。 先住猫4匹+大型犬1匹が居るので、どうなることやらです。 なんとか皆と慣れて元気になってくれることを祈ります。
今日は朝から雨が降っていました。 濡れるのが苦手な猫たちはどこかへ雲隠れしています。 ちょっと様子を見ていると、お隣のマンションの屋根になっているところに数匹雨宿りをしているのを見つけたので、屋根付きのほうの餌場にエサを持っていってみました。 一度に集まるとまた喧嘩になるので、2皿作ってもっていきましたが、直ぐやってきたのはミケだけ。「独りで全部食べないでよ。 お腹壊すよ。」と言っておいてきましたが、どうなったことやら。 そろそろ引き上げの時間なので見に行ってきます。 皆平等に食べられていると良いのですけど。 天気も晴れの日ばかりではないので、外の生活も大変です。
実家に貰われていったルネちゃん。 可愛がられて育てられ、ずいぶん大きくなりました。 でもまだ網の張ってある部屋で1人暮らしが続いています。 寂しがってみーみー鳴くようですが、他の3匹に近づけることはまだ出来ないそうです。 対面させるとルネが興奮して騒ぎ、他の猫に乗っかったり、ちょっかいをだすので、他の猫が嫌がっています。 もうちょっと大きくなるまで、網の中で暮らして、落ち着いたら、少しずつ一緒に暮らさせようということになっているそうです。 おんなじ猫なのにやっぱり年齢も違うので近づけるのは難しいですね。 いくら猫好きでも両親には本当に迷惑をかけてしまいましたが、彼らはルネを本当に可愛がって育ててくれているので、私は安心して預けておけます。 一方お隣のSさんのお宅から貰われていった2匹の子猫ちゃんたちからも便りが届きました。 茶色ちゃんのほうは先住猫やワンちゃんとも仲良く暮らしだすことができたそうで、黒ちゃんのほうは独り暮らしの青年が可愛がって育ててくれている様子がわかってホッとしました。 それぞれ良く理解してもらえる人に里親になってもらって安堵しました。 後残るはうちの3匹です。。
ミケちゃんは外猫のなかで一番カワイイ猫です。 それを自分で知ってか知らずか、かなりわがままっこだということが最近分かってきました。 自分がお腹が空いていたら勿論のこと、お腹いっぱいでもゴハンの前に居座って、他の猫に食べさせません。 たぶんこの子の所為でエサをめぐるいざこざが起こるのだなあと思いますが、かといってミケちゃんも地域猫の一員ですから、まさか追い払うことも出来ませんし、困ってしまいます。 ある日、下の餌場にエサを置きに行ったところ、ミケと他の猫が同時にやってきて、にらみ合いが始まりました。 ニャゴニャゴ騒がれて近所迷惑になるのは嫌なので、ミケに向かって、「喧嘩しないで仲良く順番に食べなさい。食べるものは十分にあるんだから。鳴いて騒いで近所の迷惑モノに思われたら困るでしょ?」と延々説明をしました。 すると、ミケはちょっとよけて他の猫にエサを譲ったのです。 他の猫も珍しいミケの態度に困惑を隠せないといった感じでいましたが、私も本当に驚きました。 話の内容がわかったとは思いませんが、なんとなく雰囲気は感じたのでしょうね。 「ミケ、えらいね~。」と褒めると小さく「ニャ。」と鳴きました。 相変わらず毎日エサの取り合いでもめていて困りものですが、ミケもカワイイ地域猫メンバーの一匹です。
今日から参加しました。 みてね。
今日から参加しました。 みてね。
レギュラーメンバーのなかにニケちゃんがいます。 白と茶色の二色なので「ニケ」です。 早起きで朝一番早く窓の下にやってきて、事務所に人の気配を感じると小さい声で鳴きます。 ちょっと臆病で、物音や他の強気猫の気配ですぐ逃げてしまいますが、毎日エサをやっているうちにずいぶん馴れてきてくれました。 7月27日の記事とアップした脅えきったニケの写真と比べると、今日のはずいぶんリラックスです。 最初に路頭に迷っている沢山の猫を見つけてから1年半経って、漸く皆の生活ペースができてきました。 エサを食べる順番くらいで小さないざこざを起こすのも平和な証拠ですね。 人間の勝手な都合と野放しでこんな運命の彼らですから、なるべくこのまま静かに生活させてやりたいと思っています。
だんだん集まる猫の顔ぶれが決まってきました。 17匹手術をしたうち、6匹は保護したまま里親を決めたので、残り11匹います。 でもご近所で集まる場所が分散されていて、ウチの近くに集まってくるのは5匹になりました。 最初は問題なく皆でゴハンを食べていたのですが、そのうちにエサをめぐって争いが起きるようになってきました。 折角発情期もなくなって静かに暮らしてくれるかと思いきや、エサ争いでニャーニャー鳴くので困りものです。 大家さんに借りた餌場と反対側にあるビルの路地にもエサを置きたいのですが、そちらは1階のお店の物置になっていて入ることができません。 色々考えた挙句思いついたのが、こちらの事務所のある2階の窓からエサを吊り下げる方法。 これが案外うまくいって、2箇所の餌場に2派閥の猫がそれぞれ集まってくれるようになりました。 こちらは窓から吊った餌場の猫たち。 ちょっと工事中で狭いのですが、順番待ちしてゴハンを食べてます。 ノラにエサをやる時には、置きっぱなしにしないのが鉄則です。 置いてあるとカラスが来たり、猫がひっくりかえしたりして汚くなってしまいますから。 これも3匹が食べ終えたら直ぐ引き上げです。
漸く捕まった最後の子猫は会社で3匹目です。 最初のは「ベリー」、次が「リリー」なので、3匹目は「ジュリー」となりました。 他の2匹の仲間もいる所為か、「ジュリー」はヒトには馴れてくれませんが、ねこ同士では仲良くゴハンを食べたり、遊んだりしていて、屋内の生活にはすぐ慣れてくれたようです。 とくにベリーとは姉妹なので仲がよくて、いつもべったりです。 外にいる時にはまったくおんなじ大きさの子猫だったのに、先に会社で飼っているベリーのほうがひと回り以上大きくなってしまいました。 二匹並んでいると親子のようです。 里親さん探しも進まないままどんどん時間が経っていきます。 今更外に出すことは絶対出来ませんから、もう此処で飼い続けるしか無いのかな~と思い始めました。
あまり子猫たちが大きくならないうちに里親さんを探そうということになり、色々な方面に声をかけたり、ブログに書き込んでもらったりしているうちに、興味をもってくれる方々からの連絡がはいるようになりました。 やはり責任をもって最後まで飼って欲しいという気持ちがあるので、最初にノラだった猫の特性や条件を色々お話すると、無理かなと思われる方も多く、実際に大丈夫といって連れていってくれたにも関わらず、先住猫と合わなくて困ったといって戻されてきてしまったこともありました。 折角保護したのですから二度とノラに戻したくありません。 お隣で4匹を保護しているSさんと一緒に 責任をもって飼ってくれる方を探そうと頑張りました。 その結果、なんとかこの写真の茶色ちゃんともう一匹黒ちゃんは可愛がってくださるかたに貰われていきました。 やはり最初からブリーダーさんに飼われていたり、ペットショップから買ってくるのとは訳が違い、警戒心があってヒトにはなかなかなつかなかないので、飼うのには根気がいります。 でもこちらが愛情をもって接していれば必ず可愛がる気持ちはわかってくれていると思います。 今も外猫たちが夕方のおやつを欲しがってニャーニャー集まってきています。 最初は餌をもっていっても全く寄り付かなかった猫たちですが、今はもう飼い猫状態で甘えてきます。 ちょっとおやつをあげたりして過保護気味ですが、外暮らしの可哀想な運命の身ですからちょっと甘やかしてもいいかなーなんて思っています。
空家がいよいよ取り壊しになりました。 春に向けて新しいビルが建ちます。 もともと空家の前で餌をやっているときにご近所の方で餌をもってきてくれる方が居ました。 その方と時折会うことがあって、お話をお聞きしているうちに、猫の溜まり場になっている家に住んでいた女性の方と親しかったということがわかってきました。 私が一度お会いしたい、お話したいと言っていると伝えて欲しいとお願いしましたが、なかなか取り合ってもらえません。 こちらはそのつもりがなくても、訴えられるか、責められるかという考えがあるのだと思いました。 そこでその彼女の去った後の現状を説明する手紙を、ご近所に配った説明書と一緒に渡してくれるようお願いしたところ、お返事を頂きました。「猫さんのことではお世話になります。少しですが役立ててください。」という一行のお手紙と寄付金をいただきました。 これ以上連絡をとっても聞きたいことに答えてはもらえないと思い、これを受け取ってからは連絡をとっていません。 猫が可愛くて餌をあげたい気持ちはとてもよくわかります。 私もどのノラちゃんにも餌をくばって歩きたい気持ちでいっぱいです。 でもこの都会でドンドン増えていって幸せにはなれません。 基本は野生ではなく家畜ですから無理があります。 人の迷惑になるばかりです。 猫も不幸、人間も不幸です。 この方には恵比寿を去られる前にお会いして、一緒に猫の今後のことを一番に考えた方向で努力できたら良かったのに。。と思いました。