2022年1月31日付 読売新聞栃木版より
栃木県の郷土料理の一つ、しもつかれを愛してやまない私。
2月6日から開催中の「しもつかれウィーク」に
那珂川町の県立馬頭高校水産科の生徒が開発した「しもつかれの缶詰」が出品されるというので
買えることを楽しみにしておりました。
この「しもつかれの缶詰」は
昨年秋、NHKでその開発模様が放送され、今年のしもつかれウィークのイベントに向けて商品化する・・という話まで伝わってきていて、新聞記事のストックをしていたのです。
が、しかし!
馬頭高校のしもつかれ缶は
いざ販売スケジュールが発表されると状況は一変。。。
「発売日 2月12日㈯」
「発売場所 日光市と栃木市」
・・・・仕事で行けないじゃん。。。。
さすがに購入を頼める人もいないので、ここで馬頭高校のしもつかれ缶は断念することに。。。
発売を前にとても残念です(筆者談)
・・・・そんななか
この記事には「どっち?」ということで
馬頭高校ともうひとつの「しもつかれ」の話題が。
それが「江戸時代のしもつかれ」でした。
実は、昨年、2021年3月24日付の下野新聞。
前日、鹿沼市にある保育園で「江戸時代のしもつかれ」の再現品が振舞われたという記事を目にします。
このとき、私が記事を残しておかなかったのは
あくまでも「旧初午の日のイベント限定」ということだったからです。
商品化はこれから・・・
個人的には、まだ先の話かと思っておりました。
2月6日を前に、馬頭高校のしもつかれ缶を買えないことを知った私は
ここで
「では、江戸時代のしもつかれを手に入れよう」
あわてて地元のスーパーへ。
すると・・・
ナイスです! エコスグループ!
栃木県を拠点とするスーパー「たいらや」さんで
あっさり売っているのを発見。
即買いですw
購入日は2月7日。
2022年の初午、2月10日に間に合いました。
製造は「株式会社アキモ(AKIMO)」
宇都宮市にある漬物製造会社さんです。
大豆・大根は栃木県産を使用するという徹底ぶり
江戸時代のしもつかれプロジェクト監修
試作開発期間に約2年を費やしたというが、けっこう、それは早いといえるかもしれない
使用された材料は「大豆と大根」
実にシンプル。
穀物酢を使用しているので
アンチの方からは「うー」という味覚に思えるかもしれないが
しもつかれを食す私の感想では、実にシンプルな味わい。
酢が強いのは仕方がないのかな
2月10日の夕食にて。
温かいごはんにかけて食べてみました。
大根の酢漬け
大豆の酢漬け
すごく大豆がおいしい
大根は漬物だなって感じ。
いつも食べている「しもつかれ」とはやはり異なるため、初めての食感・味覚にちょっと慣れないけれど
ただ、普通に食べられる味だし、とても面白い味だと思う。
さすがに270グラム入っているので、1回では食べきれないので
今週は江戸時代のしもつかれ三昧ってことで(笑
今回購入した以外の別のスーパーマーケットでは
2月10日は初午です! ってちゃんと「おいなりさん」売ってました。
稲荷神社では初午祭を行い
赤飯としもつかれをお供えすること
初午の日にしもつかれ、いなり寿司を食べるとよいこと
まぁ、食べたからどうこう、食べなかったからどうこうってことはなにも無いけれど
こういう文化はぜひ残してゆきたいなって思います。
でも、しもつかれはあくまでも食べ物。
イベントで音楽や芸能といくら幅を広げても
「しもつかれ」自体を好きな人が増えない以上は無理な演出は私は不要だと思います。
郷土料理ではあるけれど、好きと嫌いがはっきりわかれるのがしもつかれ。
私はそれはそれでいいと思います。
無理に好きになれと言っても、それは無理。
私は強制したくない。
そして、このしもつかれ文化は稀少になっても絶滅することはありません。
作る人によって、材料や製法、味付けが異なりますし、季節の食べ物として十分、認知されているからです。
どんなに芸術性を求めても
しもつかれは、しょせん「しもつかれ」です。
私はそんな独特の食べ物「しもつかれ」が好きなんです。
決して、無理して嫌いな人に好きになれなんていいたくはないです。
その必要はまったく無いし。
個人的にはイベントにしなくても、そっとしていてほしいと思う、しもつかれ、初午の日の感想です。