話は戻るが、あのBARでの一件以来、どうも笑い者にされていると感じる事が多くなった。
だからと言って、直接危害を加えられるという事は無い(但し、保証も無い)。
仮に、女Sがもしそういう事をしていたとしたなら、
恐らく窓口は元彼Jになっているので、ある意味直接的では無いにしろ、
私の背景の暴力団とも裏で連携して私を嘲笑っているという事になるから、Sは圧倒的な優越感、安心感を持って、私と接触する事が出来ていた事だろう。
そして、それは私のバック(ケツモチ)の破綻を意味しているので、女やKさんとの関係は、癌以外なり得なかった。
更に、だからと言ってここで女Sを切るのは、恋人関係にすら無い男が嫉妬で元恋人を付け回すストーカーという展開になり得るし、その時Kさんとの関係を切る事は簡単とも言えたが、何せ自供も無ければ証拠も無い状態で、BARの件は私の勘違いだったという可能性もあったので、そこは無視して、とにかく、
嘘をついてでもSとの恋人関係を装う事がBetterだと思った。
Sが私との電話中に誰かとSEXしたのは確実だった。それは、当時女も一部始終録音していて、それをずっと保存していた(人に見せびらかす為だろう)。
私も通話中の出来事で直接的だったので、はっきりと記憶している。
女との関係が健全である限り、忌々しい記憶だが、
女はそれを大事に保存していた。
私も電話中のやり取りで時折聞こえる小声、人が通話中Sの近くにいる証拠を取る為に、いちいち録音して、女に証拠を突きつけた事があったが、しかしそれは聴音検査と同じ位声を拾うのが難しい内容で、録音テープという事もあったのですが、何度聞いても声は聞こえる。聞こえるのだが、
女は正面切って断固否定する。
一回、私の子供の頃からの友達Bを、その女の目の前に連れて行き、一緒に録音を聞いて貰い嘘を暴くといった試みを行ったが、Bは、本気で聞こえないと言い、終わった。私も悪かった。Bは覚醒剤の常習者だったので、覚醒剤の切れ目で耳が悪いか、反対に幻聴が聞こえる事を恐れているが故に、何にも聞こえ無いという自分の中での無難な選択をしたのだろうと解釈した。
私もみっともないと思い、出来れば隠したい話だったので、慎重に慎重を重ね、とりあえず暴力沙汰に発展しても頼りになるその男をチョイスし、客観的証言を得ようと試みたが、失敗した。
この失敗を機に、私もいちいち煩わしかったし、結局証拠を録っても婚約もしている訳では無いから意味無いし、やめた。究極そんなもの関係無いし、誰が何と言おうと男をヒットすれば別に綺麗さっぱり忘れて気持ち悪く無いし、次に行ける。
これもいけない。何しろ車で3時間以上かかるその現場に付いて来て貰う為に、私がBにぶら下げた餌は、覚醒剤だった。
その日は、帰って約束の覚醒剤を友達Bに手渡し、友達Bはその場で注射し、効き目で喜んで帰って行った。
私は覚醒剤を使用して無かった。この戦いが始まってから私はほとんど覚醒剤に手を出してないと言っても過言では無い。少しはやった。少しはやったが、何せ私は覚醒剤取締法の検挙をひどく恐れた。
陰湿な戦いが行われている中、覚醒剤に手を出すのは自殺行為だ。もし捕まれば、何とでも言いくるめられた挙げ句、陰で笑い者にされている中で一生の汚点を残す事になる。
因みにBは、この約半年後に覚醒剤取締法違反により捕まった。しかしながらこの件とは一切関係無い。