ドライブがてら山梨県勝沼までぶどう狩りに出かけた。
家族で随分前 (5年前くらいか?)に行ったのだが、
娘も当時はまだ3-4歳くらいだったことから覚えていないようで、
また新鮮な気持ちだったことだろう。

中央高速で車を走らせること2時間弱。
勝沼インターで降りて、まず向かったのが一古園。
かなり規模も大きく、観光バスもたくさんやってくる
ぶどう園だが、我々が到着した11時くらいはまだ空いていた。
その後、3台の大型観光バスが到着し、御一行さまが次々と到着し、
賑わいを見せていた。一古園の案内のおじさんが、
志村けんそっくりの声だったのには、結構笑ってしまったが、
これもささやかな思い出になった。

奥にある巨峰のぶどう畑でぶどう狩りが行われたが、
一人1,000円で45分食べ放題。決して安くは無いのだが、
やはり自分でぶどうが取れるという“体験料”込みということだろう。

巨峰は実が大きく、確かに美味しかった。
でも、同じ巨峰、同じ畑でも房によって味も微妙に異なる。
やや渋いのもあれば、水分が多めのものも有り、食べ比べるのも
なかなか面白い経験だ。しかし、家族で3房程度も食べれば
かなりお腹が膨れてしまい、やはり食べ放題と言っても、
そうたくさん食べられるものでは無い(笑)。

一古園
Tel: 0553-44-0095
山梨県甲州市勝沼町等々力1327
http://www.ichikoen.com/
満腹になった後は、ワイナリーへ。
一古園からもすぐの場所にある、グレイスワイナリーに立ち寄った。
“グレイスワイン“ブランドでお馴染みであり、
漫画『神の雫』でも紹介されて、一躍有名になった
ワイナリーだが、創業は1923年という老舗。
JALやANAのファーストクラスにも選べれており、
日本を代表する、実力派ワイナリーと言えよう。

今回幾つかのワインを試飲したが、元々メルローが好きな僕は、
個人的にグレイスメルロがやはり一番美味しいと感じた。
このワインはANAのファーストクラスで採用されており、
2006年には最優秀国産ワイン賞を受賞している。


グレイスワイナリー
山梨県甲州市勝沼町等々力173番地
TEL:0553-44-1230
http://www.grace-wine.com/index.html
ワイナリーに続いては、“ぶどうの丘”へ。
ここは小高い丘の上で眺めも良く、ホテルやショップ、
そして色々なワイナリーの試飲、購入が出来る
ワインショップもあって多くの観光客で賑わっていた。
ここから見下ろす勝沼の町並みはとても清々しく、
ちょうどどこかの城の天守閣にでも登ったようであった。

ここで桃を試食したところ、とても美味しかったので、
思わず2個大きな白桃を購入。皮はあまり産毛が無く、
皮ごと食べられるというその白桃は僕好みの硬め。


続いて、近くにある葡萄工房ワイングラス館へ。
良く観光地にあるガラス館にも近い雰囲気ではあるが、
中には多くのアクセサリー、食器、ガラス細工など
が売られており、娘は大興奮。


僕はこの中で“サーファーあざらし”という小さな
ガラス細工を見つけてすっかり気に入り、写真を撮った。
やっぱりなかなか可愛い。

ガラス細工以外にもワインショップも中に併設されており、
2階には地元を中心とした多くのアーティストによる
ガラスや陶器の作品が展示販売されており、
この中で特に気に入ったのは、この作品。
大きなガラス玉の中に地球が入っており、何とも
リアルで美しい作品で、思わず心を奪われてしまった。

葡萄でいっぱいになっていたお腹もようやく少しすいて
きた夕方、やはり山梨に来たら外せない“ほうとう”を
食べに一味家へ。ここは前回来た時も訪れてほうとうを
食べた場所。娘も、記憶には無いものの、前に来たという
この一味家に行きたいということで、ここでまた食べることにした。
娘は色々な具が入っているデラックスほうとう。
僕は豚肉ほうとうで、妻は野菜ほうとうを注文。
どれもかなりのボリュームで後半は食べるのが苦しくなるくらいだったが、
しっかりとした味噌出汁がほうとうと混ざり合ってとても美味しい。
同姓ということで昔から親近感のある(?) 武田信玄に思いを馳せながら、
ほうとうをたらふく食べて大満足。

勝沼 一味家
Tel: 0553-44-1456
山梨県甲州市勝沼町休息1625
http://tabelog.com/yamanashi/A1901/A190104/19000484/
勝沼に行くと、アメリカサンノゼ駐在時代に良く通ったナパを思い出す。
スケール感は全然違うが、ワイナリーなども点在する勝沼はナパを
思い出させる楽しい要素がいっぱいあり、逆にナパには無い
ぶどう狩りやほうとうなどもあって、日本ならではの葡萄カルチャーを
楽しめる場所である。
今回は、武田信玄やら、ナパやらと、色々と思いを巡らせながら、
とても楽しい週末のドライブとなった。