U2のアルバムの中で一番印象に残っているのが
1987年にリリースされた『The Joshua Tree』である。
ファンや音楽業界からもU2の最高傑作として
取り上げられることが多い名盤である。
僕もリリース当時かなりハマったもので、
まさに黄金の80年代後期を代表するアルバムであり、
U2をスターダムに押し上げた金字塔的な作品。
リリースから27年経った今、
改めて聴いても古臭さは全く無く、
むしろ当時の若々しいキレのある
サウンドがキラキラと輝いている。
アメリカでは、1984年にリリースされたアルバム
『The Unforgettable Fire』に収録された
シングル『Pride』で一躍知られる存在になったが、
初期のU2はまだアイルランドの香りが
プンプンしていて、いい意味で荒削りな
サウンドが魅力だった。しかし、
この『The Joshua Tree』で新たなクオリティと
完成度の域に到達したアルバムであった。
このアルバムからの大ヒットシングル
『With or without you』は、静かなる
エネルギーに満ちた美しいバラードだったし、
後に木村拓哉と中山美穂主演のドラマ
『眠れる森』のテーマ曲として日本でも
大ヒットした。
でも、僕がこのアルバムで一番好きな曲は、
オープニングから段々とギターサウンドが
木霊しながら広がって行く、大きなスケール感が
印象的な『Where The Streets Have No Name』。
当時、アメリカNYのハイスクール時代に
空手をやっていたが、この曲を聴くと汗を流して
鍛錬していた当時を思い出し、自然と気合いが入る。
また、『The Joshua Tree』には他にも
ギターサウンドが魅力的な『In Gods Country』も
収録されているが、これも見事な佳作で、
かなり気に入っている。
アルバム『The Joshua Tree』は、
個々の曲の魅力もさることながら、
アルバム全体の統一感も素晴らしいものがある。
U2はこれ以降も色々なチャレンジをしながら、
常に新しいアルバムを制作し続けているが、
最近は『The Joshua Tree』の頃のような
若きエネルギーに溢れた新作に今後期待したい!
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