『8EIGHT8』が発売された。
前作、『HOCUS POCUS』以来約2年ぶり。
シングル『Butterfly』の大ヒット、その後瑛太との結婚、
出産などを経て、ついにまた本格稼働を開始した。
ジャケット写真は目の下に6個の目が付いたカエラの
写真でやや気持ち悪いが、これはタイトルにもなっている
『8EIGHT8』にちなんで、全部で顔に目が8個ある
ということらしい。8は人と人の繋がりを意識したとのこと。
8月8日である僕の誕生日を祝ってくれているような
タイトルでもあり、勝手に嬉しい気持ちになってしまった。
今回もバラエティーに富んだ内容で、カエラカラー満載。
なかなかの傑作である。既にシングルとしてリリース
され、DoCoMoのCMでもお馴染みの『Ring a Ding Dong』や
昨年の冬DoCoMoのCMで話題になった
ャbプな『A Winter Fairy is Melting a Snow Man』、
他にもカネボウKATEのCMに使われている
『喜怒哀楽 plus愛』、『Moon Light』、
映画チェブラーシカ主題歌『Orange』など
ヒット曲満載だが、シングルやCM曲以外にも
かなりの秀作が多い。
収録曲は下記全13曲。
1) Make My Day!
2) KEKKO
3) 8EIGHT8
4) Ring a Ding Dong
5) うたうらら
6) Lollipop
7) ホシノタネ
8) Moon Light
9) 喜怒哀楽 plus 愛
10) Deep beep
11) A Winter Fairy is Melting a Snow Man
12) Orange
13) チョコレート
前半の『Make My Day!』や『KEKKO』
はペースが速く、弾けるようなボーカルが
カエラらしいハードロック系の曲。
アルバムタイトル曲の『8EIGHT8』は、どこか
椎名林檎的な不安定な曲風の中に、テンモﾌ良い
メロディアスなサウンドが心地良く響く曲で、
サビがなかなかカッコいい。
7曲目の『ホシノタネ』も、カエラらしい明るいエネルギーが
詰まった作品で、とても元気になれる曲。
アルバムの中でも僕の一押しは12曲目の『Orange』。
映画チェブラーシカの主題歌にもなっているこの曲、
どこか初期のカエラ風な曲で、特にサビの部分は
その爽やかさにとても癒される。
そして、アルバムのラストを飾る『チョコレート』は、
とても切ない、美しいバラード曲。
あの名曲『Butterfly』を超える曲はさすがに
簡単ではないかもしれないが、
相変わらずレベルの高いカエラらしい曲を
本アルバムでたくさん届けてくれたことに感謝。
お勧めの一枚である。
カエラ的なャWショニングの歌手/シンガーソングライターは
少ないので、これからも益々の活躍を期待したい。
