僕はオリビア・ニュートン・ジョンがとても好きだ。残念ながら、彼女は2年前に亡くなってしまったが(その時に書いたブログは下記ご参照)、最近また彼女の曲が聴きたくなり、先日『きらめく光のように(Making a Good Thing Better)』のレコードを購入して聴いている。このアルバムは、彼女のアルバムの中でも、最も美しいジャケ写だと思う。
まるで山本舞香みたいなルックスでとても可愛い(笑)。
追悼 オリビア・ニュートン・ジョンとの思い出 - blue deco design lab (goo.ne.jp)
そしてこのアルバム、あの杏里の名曲である『オリビアを聴きながら』の元になった曲でもある、『Making a Good Thing Better』が収録されているのだ(『オリビア~』の歌詞の中で、”Making Good Things Better”と複数系で引用している)。まさに後の日本のシティポップに大きな影響を与えたというわけだ。
今、改めてアルバム『きらめく光りのように』を聴いてみると、何とも言えないレトロな響きの美しさに憑りつかれてしまう。このアルバムは1977年にリリースされたので、まさに日本でも先日紹介した麻丘めぐみや太田裕美などの昭和歌謡全盛期。やっぱり日米問わず、この時代はどこか70年代ならではの共通した空気感が漂うから面白い。僕はどこかオリビアと竹内まりやが似た雰囲気を持った歌姫だと昔から感じていた。2人は単に素晴らしい歌い手であるというだけではなく、その美貌も当時から注目されていたというのも共通点かもしれない。当時、オリビアとまりやに恋してしまったのは僕だけではない筈である(笑)。
80年代に入ると、音楽界も全く新しい時代となった。日本で70年代に活躍したニューミュージックの大物たちが裏方にまわり、アイドルの作詞・作曲を支えたことで、質の高いアイドル全盛期を創造。そしてアメリカではMTVの放送が始まり、欧米で未曾有のビジュアルポップスブームが巻き起こったのだ。音楽が“聴くもの”だけではなく、“見るもの”という側面が加わり、急速にデジタル化が進んで行った。そんな80年代にも、オリビアは華麗に対応していく。まずは1981年にリリースしたアルバム『Physical (虹色の扉)』では、レオタード姿のオリビアにみんな興奮してしまったシングル『Physical』が大ヒット。ビルボードシングルチャート10週連続1位という大記録を樹立し、グラミー賞でも最優秀ミュージックビデオ賞を獲得した。70年代はどちらかと言えばフォークかカントリーの歌姫だったオリビアも、すっかりMTV時代に対応したのだった。
僕が個人的に好きなオリビアの曲は、70年代の上記『Making a Good Thing Better』、『Have You Never Been Mellow』、『Don’t Stop Believin’』、80年代の『Xanadu』、『Physical』、『Heart Attack』、『Twist of Fate』あたりだろうか。70年代と80年代はかなり曲風が違うのだが、どの時代のオリビアもやっぱり素晴らしい。
今でもオリビアのアルバムを聴くと、オリビアが放った70年代のきらめきと、80年代初頭に見せた輝きを感じることが出来る。そして、彼女の美声と美貌は永遠に輝き続けることだろう。