以前紹介した通り、父の遺品となったレコードプレイヤーを復活させ、Room Aの方に常設した。これにより、いつでもレコードが聴きやすい環境が整った。
またレコードで音楽が聴きたくなり、所蔵しているレコードも引っ張り出して聴いたりし始めているが、ちょっとレコード店にも行ってみたくなった。そこで、実家近くの鴨志田町というところにある、“レコードタチバナ”に先日立ち寄ってみた。
ここは昔父が時々立ち寄っては、クラシックのレコードを購入していたらしいが、実家から徒歩だと20分くらいかかる場所(車だと7分くらいで到着してしまうので近い)。都心には結構古いレコード店もまだ多く残っているが、郊外にこういったレコード専門店は恐らくかなり少ないので、地域でも結構レアなお店ではないかと思う。マンションの1階に入り口があり、階段を上がっていくと2階が店舗スペース。外からはイメージしずらいが、中はそれなりの広さがあり、所狭しとたくさんのレコードが並んでいる。こういう光景を見るのも何だか久しぶりで、新鮮である。
クラシックやジャズのレコードが比較的多いが、懐かしの歌謡曲やポップスも洋楽、邦楽ともになかなか充実している。
今回色々とレコードをお店で漁った結果、こちらの5枚が思わず自分の琴線に触れてしまい、購入してしまった。どれも印象に残る大好きな名盤たちで、当時はレコードを買いたかったアルバムなのに買ってなくて、後でCDを買ったものばかり。また、どれもジャケット自体がかなり魅力的なアルバムたちばかりなので、改めて大きなジャケットでそのジャケ写やアートワークが楽しめるレコードもまた楽しい。
ヴァン・ヘイレン 『Jump』
マイケル・ジャクソン 『スリラー』
BOOWY 『PSYCHOPATH』
松任谷由実 『Voyager』
松田聖子 『Silhouette』
布袋のいるBOOWYと、エディのいるヴァン・ヘイレンは僕の中でギタリストの2大巨頭、2大ロックバンドだ。
そして1981年にリリースされた松田聖子3枚目のアルバム『Silhouette』は、聖子ちゃんカットが最も美しい頃のジャケ写で、2枚目のアルバム『North Wind』と並んで、”最も可愛い聖子ちゃんカット”がLPサイズの大画面で楽しめるアルバムたちである。いや~、今見ても美しい・・・。
少々雑に扱ってもいいCDに比べ、レコードだとやっぱり性質上丁寧に扱うものなので、自然とレコードで音楽を聴く”気持ち”と“姿勢”が違ってくる。何だか背筋が伸びる思いだ。あと改めて思い出したのは、レコードはCDやiTunesのように曲単位で飛ばしながら聴くのが難しい。だからこそ、昔レコードをメインに聴いていた頃は、アルバム全体に敬意を払いながら全曲を(A面、B面とひっくり返しながら)、その収録されている順番で忠実に楽しんでいた。そもそも音楽を聴くスタイルがここ20年で大きく変わったということだろうが、だからこそ、改めて純粋にレコードで聴くと音の響きもCDで聴くのと少し違い、当時の“耳“で聴いているような錯覚があり、アルバムとしての良さも再認識出来るのが醍醐味である。
これからも地元のレコードタチバナに立ち寄りながら、また懐かしいレコードを発掘しながら楽しんでみたい。