夏休み中に4冊以上の本を読むというのがあり、
最近せっせと図書館で本を借りては読んでいる。
本を読むのは大変良い習慣である。
様々な知識を得て見識が広がるし、
字や文章に親しむことで国語の勉強になる。
僕は小さい頃、本を読むのが苦手で、
長編小説はどうも直ぐに飽きてしまい、
最後まで読めないことが多かった。
そんな時、小学生の頃、
星新一の短編ショートショート小説に出会い、
かなりハマった時期があった。
そして、これがきっかけで長い小説も読めるようになった。
頑張って本を読む娘に負けないようにと、
僕も8月中に何か1冊くらい本でも読もうかと思い、
本屋で物色していたら、ちょうど村上春樹久々のエッセイ集、
『おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2』が目に入った。
大橋歩さんによるその優しい装飾絵にも目を惹かれたが、
僕は昔から村上春樹の小説を結構読んでおり、
東野圭吾に並んでとても好きな作家の1人でもある。
でも、何だか難しい長編を読みたい気分でも無かったところ、
村上春樹によるエッセイ集は、
その時の自分の気分にとてもマッチしたので購入した。
これは雑誌『アンアン』に連載された村上ラヂオ1年分を
纏めたものだが、以前に出版しているエッセイ
『村上ラヂオ』の第2弾となっている。
肩の力を抜いた、軽いタッチで書かれたこのエッセイは
とても読みやすく、村上春樹本人曰く、
『ビール会社が作るウーロン茶みたいなもの』
と表現しているのには思わず納得。
本業の小説ではないけど、でもしっかりやってますよ、みたいな精神で、
リラックスして楽しみながら書いていることが伝わる。
そして、作家の私的な部分が垣間見れるのも
エッセイの楽しみの一つである。
僕が特に共感したエピソードも幾つかあった。
それは先日ブログにも書いたが、
何と僕と同じように村上春樹も、
以前シアトルのホテルの部屋で金魚鉢に遭遇した
エピソード『ホテルの金魚』があった。
やはり、シアトルのホテルで金魚鉢を置くのは
普通なことなのだろうか?
そして、エッグスベネディクトと並んで、
僕も大好きなシーザーサラダについても
語られており、とても親近感を覚えてしまった。
他にもアメリカメ[トランドにあるナイキ本社内に
あるという究極のジョギングコースの話や、
アンガ<}ネジメントの話など、とても面白い
エピソードが多くて楽しめた。
何かずっしりと心に残るとか、
勉強になるとかの類の本ではないが、
夏のストレスを少し解消するのに役立った、
そんな効果のある癒しのエッセイであった。
そして、大橋歩さんの書いた猫の絵が描かれた
栞がついていたのにも思わず癒されてしまった。
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