今回は、『バーガーキング』に関して取り上げてみたい。
アメリカ・ニューヨークに駐在していた2006-7年頃、家のあったScarsdaleという郊外の街に住んでいたが、家からすぐのセントラルパークアベニューという大通りに、『バーガーキング』があった(下記は実際に行っていた店舗の写真)。週末の朝食はバーガーキングで買うことが実に多かった。まだ娘が2-3歳くらいの時だったが、娘もバーガーキングが好きで、いつも“バーキン、バーキン~”と言って、2人で喜んで買いに行っていたのが良い思い出である。
僕はそもそもハンバーガーが好きで、自分の絵本では『Deco Boco Burger』という架空のバーガー店を考案してしまうほど好きなのだ。
普段は割とマックで買うことが多く、一番のお気に入りはすっかり定番メニューとして定着した『サムライマック・炙り醤油風ダブル肉厚ビーフ』だ。このバーガーはサイズも大きいのでマックのバーガーの中では一番食べ応えがあり、そしてなんと言っても美味いのだ。
マックの利用が多いというのは、やっぱり家の近くに店舗が多いというのが大きい。自宅の近くで言えばあざみ野ガーデンズにあるし、実家の近くにいたっては、徒歩2分の場所にマックがあるのでとても買いやすい。もちろん、マックのバーガーが好きというのもあるが、やっぱり家に近いという利便性も大きな購入動機になっていると思う。
幼少期を過ごしたアメリカで、初めて経験したバーガーがマックだったと思う。多くの子供たちがそうであるように、このマックの美味しさを一度経験してしまうと、あのマックのMのエンブレムを見ると自然と食欲センサーが反応してしまう人は少なくない。そんなアメリカンなファストフードのライフスタイルは日本にも持ち込まれ、マックは日本でもバーガーの王者として君臨しているのである。
しかし、個人的には純粋に好きなハンバーガーは何かと聞かれたら、僕はバーガーキングの『ワッパー』と答えてしまうだろう。ニューヨークで良く立ち寄っていたバーガーキングが思い出深いことも相まって、やっぱりファストフードチェーン系のハンバーガーで一番美味しいと思えるのは、『ワッパー』だと思う。残念ながら、田園都市線沿線や比較的家の近くという意味では、市ヶ尾駅と港北センター北にしかバーガーキングの店舗が無いので、沿線駅の殆どにあるマックの店舗数と比べると大きな差がある。市ヶ尾店が出来たのも比較的最近でもあり、それまでは普段バーガーキングを食べる機会が殆ど得られなかったのである。市ヶ尾店が出来てからは、時々むしょうにワッパーを食べたくなった時に買いに行く感じだ。
ワッパーは幾つか種類があるが、僕は定番の『ダブルチーズワッパー』をいつも決まって注文している。ワッパーの魅力は何と言ってもそのサイズ感。明らかにマックのバーガーよりも2周りくらいでかいので、食べ応えが抜群なのである。そしてその独特なケチャップ&マヨネーズベースのソース。これはマックでは再現できないまろやかさだ。そしてパテも直火焼きなので、まるでBBQで肉を焼いてバンズに挟んだような、とてもスモーキーな美味しさが口の中に広がる。更にはバンズもセサミバンズになっているのがマックとの違いの一つだ。サイズ感、ソース、パテ、バンズ。この4点が見事に絡み合い、バーガーキングらしさを形成しており、唯一無二な美味しさを提供している。
フライドポテトでも、マックとバーガーキングに大きな違いがある。マックのポテトもかなり美味しく、あのフニャフニャ加減が結構美味しいので、僕も好きだ。一方でバーガーキングはより芋を感じられる太いポテトになっており、大きなバーガーとの相性も抜群。チェーン系ながら、かなり本格的なバーガー・ポテトセットが人気なのだ。
ちなみに少し余談だが、個人的にコーラはどちらかと言えばコカコーラよりもペプシコーラ派だった。そしてマックがコカコーラと提携していたのに対して、バーガーキングはペプシコーラと長年提携していたので、アメリカではマックvsバーガーキング、コカコーラvsペプシコーラが永遠のライバル関係として競い合っていた。しかし、どうやら今バーガーキングのコーラは、今コカコーラを採用しているようだ。いつからこうなったのかは定かではないが、どうやらペプシがケンタッキーフライドチキン(KFC)の経営権を傘下に収めたことで、レストラン経営ノウハウを手に入れたことから、他のチェーン店が警戒してコカコーラに切り替えたのではないかと思われ、バーガーキングもその1つなのだろう。
アメリカには他にも一般的に有名なWendy’s、Carl’s Jr、Hardee’sや、Five Guys、日本進出も果たしているShake Shackなどマニアックなグルメ系バーガーチェーンも多くあり、また西海岸では圧倒的に人気のあるIn- N- Out Burgerもあるので、常に激戦が繰り広げられている。
しかし、そんな中でもやっぱり圧倒的な店舗数でアメリカ最大のチェーン規模の座を競うのはやっぱりマックとバーガーキングの2巨頭なのである。そして、この2巨頭の中では、やっぱりバーガーキングのワッパーが好みである。これからも時々は市が尾駅までわざわざ出かけて、『ダブルチーズワッパー』を食べたいと思う。