岩手県の平泉へ。
東北新幹線で一ノ関まで30分。
そこからローカル線で2駅で平泉に到着する。
仙台からのアクセスはとても良い。
平泉駅はかなり小さな駅で、
周りのお店もまばらで素朴な雰囲気が漂う。
しかし、これがなかなか趣きがあって良い。
平泉駅から周遊バスに乗り、まずは毛越寺へ。
ここも奥州藤原氏ゆかりの寺で、庭園がなかなか見事であった。
夏に来たらもっと緑も多く、庭の池も更に映えたことだろう。
松尾芭蕉もここを訪れ、絶賛したとされるが、
燻銀な魅力に溢れている。
続いては平泉文化遺産センターへ。
ここでは平泉の歴史や奥州藤原氏、
弁慶について色々と学ぶことが出来る。
そしていよいよ中尊寺へ。
ここは平泉でも最大のハイライト。
入口から月見坂を500メートル登って金色堂に向かって行くのだが、
期待がどんどん深まる。途中弁慶堂や中尊寺本堂など見所もあり、
やがて金色堂の資料館となる讃衛蔵でまず拝観料を払い、見学。
ここにはたくさんの国宝が展示されており、
奥州藤原氏について学ぶことが出来た。
そして、ついに金色堂へ!
金色堂を現在覆っているのは比較的新しい建物だが、
中に入ると、その黄金の輝きにビックリ!マルコメ[ロも
日本を黄金の島ジパングと呼んでしまうのもうなづける。
黄金の素晴らしさもさることながら、
金色堂のデザインにおけるディテールも素晴らしく、
手摺に象牙なども用いられ、如何にその当時、
藤原氏が栄華を極めたかを伺い知ることが出来る。
しかも、この金色堂には藤原氏3代の棺(ミイラ)が
納められていると言うことに驚いた。西洋では良く聞く話だが、
日本で、しかも藤原氏の時代の棺がキレイに
残っていること自体は驚異的ですらある。
昔金色堂を覆っていた建物も近くに
残されていたのでこちらも見学。長い間雨風に晒されながら、
金色堂を守ってきた木造建屋にはただただ感服。
中尊寺は目にも御利益があるらしく、僕も娘も目が弱いから、
ここで売られていた目のお守りを2つ購入した。
昼は岩手県名産の黒毛和牛、前沢牛のミニ牛丼と
蕎麦とずんだ餅のセットを食べ、夕飯はこれまた
前沢牛のハンバーグを食べたが、前沢牛はかなり有名な
ブランドらしく、とても美味しかった。
特にハンバーグはとてもジューシーで、
滴る肉汁は何とも食欲をそそる!
そして、夕飯後はついに宿泊する宿、サンホテル衣川荘へ。
かなり古い宿だが、かなり安く泊まれたのはラッキーだった。
大浴場は別に大した特徴は無いが、一応温泉なのは嬉しい。
また、僕が思わず嬉しかったのは、ホテルの向かいに
何と城の形をした別館があり、一応衣川城と言う名前がついていた。
かなりの"なんちゃって城"だが、平泉で城に
出会えるとは思っていなかった為、ちょっとした嬉しい
サプライズで平泉の旅を締めくくった。
明日は東北旅行最後の立寄り地、松島だ。
(続く)
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