昔、”古本屋”というと、あまり良いイメージ無く、古くて汚い本がたくさんあってあまり好きでは無かったが、ブックオフは古本の世界にクリーンなイメージと手軽さを持ち込み、”お売り下さい”というキャッチコピーで本を売ることを手軽に楽しめる仕組みをフランチャイズ化したことが大きな勝因だろう。家のそばのブックオフ以外に僕の生活圏内にブックオフがあと数件あるが、当然ながら1点ものが多い中古の性質上、違う店舗を訪れると必ず掘り出し物があったりするのも楽しい。その意味では、何かを予め求めて買いに行くというよりも、ふらっと訪れて衝動買いしてしまうことが殆どでもある。売った人にはもういらない本でも、他の人からすると宝物と化してしまう可能性があるわけで、Web 2.0的に言うと、ニッチなニーズを満たすまさにロングテールモデルである。現在、日本全国で888店舗を展開しており、上記NY店も含め米国 (NY, LA, ハワイ)、フランス、韓国、カナダなど海外にも9店舗あるらしい。
ところでちょっとおまけ情報だが、ブックオフで興味深いのは、現CEOである橋本真由美さんが創業当時のメンバーではあるものの、その当時はパートタイマーであったということ。パートタイマーがCEOまで登り詰めた例はそう多く無いと思われ、実に珍しくも興味深い会社ヒストリーである。また、橋本真由美さんは、「あのねのね」の清水国明の姉でもあり、この関係で清水国明がイメージキャラクターとしてCMに起用されているということも最近知った。
さて本題に戻るが、ブックオフでは本以外にもDVD, CD, ゲームソフトなども豊富で、最近では本よりもDVDを良く購入することが多い。新品や新古品も入ったりしていて、結構状態がいいものも多い。今年最大の収穫は、ウルトラセブンのDVD コレクターズBOX。これは計13枚のDVDがセットになっているものだが、あの僕が崇拝しているウルトラセブン全48話がデジタルリマスター版で収録され、ウルトラセブンにちなんで７大特典がついている記念パッケージとして2004年に発売されたコレクターズもの。定価は47,880円もする上、そもそもなかなか流通していない商品であり、表示はあっても品切れとなっていることも多いとっても貴重なDVDである。前から購入したいとネットなどで探していたが、アマゾンなどで見ると在庫があっても新品で現在98,000円の値をつけており、定価よりも価値が上昇しているのである。また中古品でも定価を下回ることは少ないのだが、すぐに売れてしまうので在庫が無いことが多い。これも運命なのか、たまたま近所のブックオフにふらっと立ち寄った際にこのDVD Boxが40,000円で売られているのを発見。しかもどうやら新品に近い状態で、付属の特典なども極めて状態が良いものであった。かなり高い買い物ではあったが、前から探していたことも有り、速攻で購入してしまった。これはブックオフでの今年最大の収穫である。
この他にも懐かしの手塚治虫アニメ、「ジャングル大帝」のDVD BOX 1なども購入した。これは5枚組で１話から25話までを収録。定価は23,500円なのだが、ブックオフで5000円で購入することが出来た。
この他、アニメや日本のドラマなどのDVDセットものが結構充実している。購入してはいないが、昔の懐かしいアニメ作品として例えば「あしたのジョー」、「宇宙戦艦ヤマト」、「マジンガーZ」、「機動戦士ガンダム」の映画３本のセットなど結構出ていることが多い。僕の世代にはたまらなく懐かしい作品が実に多く見つかるので、見ているだけでも楽しい。これからも「掘り出し物」を求めてブックオフに通い続け、そしてまたいらなくなった本やDVDをリサイクルしていくことだろう。
