何と、あのジョージ・ルーカス率いるルーカス・フィルムを
ディズニーが3200億円で買収したと言うのだ。
しかも、2015年にはスターウォーズエピソード7を公開し、
その後もエピソード8, 9を世に送り出すというから
驚きである。
これにはファンや業界関係者から賛否両論のようで、
スターウォーズファンの一人として、
僕もその複雑な気持ちは手に取るようにとても良くわかる。
ある意味、ルーカスによって長年築かれてきた
スターウォーズの世界観がどうなるのかという懸念と、
その聖地が他に明け渡されてしまうという負の感覚は
どうしても否めないだろう。
しかし、冷静に考えてみると、売り先がディズニーで
まだ良かったのではないかとも思うし、
既定路線とも言える。投資目的だけで買収し、
フランチャイズをズタズタにしてしまうような
あくどい買収先だってあった筈である。
ディズニーこそ、そもそも世界観を大切にすることで有名だし、
その意味ではファンのことも考え、
きっとスターウォーズの世界観を大切にしながら、
何か子供にも受け入れられるような
付加価値をつけ加えてくれるような
『ディズニーマジック』には期待は大きい。
実際問題、ルーカスも年齢などのことを考えると
折角権利を持っていても、エピソード7-9をルーカス・フィルム
単独で製作することは難しく、その意味では資金と世界的なブランドを
持っているディズニーはまさに格好のオーナーと言える。
実際、ディズニーは既に『ジョン・カーター』など、
スターウォーズの世界観にも似た作品を製作しており、
ある程度イメージが出来るのではないかとも思う。
SWファンとしては、やっぱり続編が見たい。
サガが続くことに期待したい気持ちは強い。
しかし、一方でルーカスの手を離れ、
世界観が壊されて、今まで築いてきたものを
汚してまで続編が見たいとは思わないので、
如何にコアの世界観をキープしながら
製作して貰えるのかが最大の関心事だろう。
その意味では、ジョージ・ルーカスには
製作総指揮的な役割で関わりを
今後も持って貰いたいものである。
ディズニーということで期待されるのは、
ディズニーランドとのシナジー。
過去にスターツアーズをやっていたことから
考えると、これも特別違和感は無いかもしれない。
ランド内にスターウォーズワールドみたいなテーマ
アトラクションが出来ること、及びグッズなども更に
充実する可能性にも注目が集まるし、
ディズニー側も権利の収益化として当然考えているだろう。
ヨーダやダースベーダーが、ディズニーランドの
入り口で迎えてくれたり、ディズニーパレードに参加する
ような日もそう遠く無いかもしれない。
しかし、これも一長一短で、下手にスターウォーズが
子供向けファンタジーキャラに“成り下がる”ことに、
スターウォーズのマニアックなコアファンには抵抗感もあるだろう。
“そういうもんじゃ無い!”と怒るファンもいると思う。
しかし、買収が決まった今、まずはディズニーでまだ
良かったということ、そして世界観を踏襲しながらも
新たなスターウォーズサガの幕開けを期待して、
今後も一ファンとして見守って行きたいと思う。
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