僕の大好きな、思い出のTVドラマに『ゆうひが丘の総理大臣』がある。これは1978年から1979年にかけて、日テレで全40話が放送された大ヒット学園ものドラマだが、当時リアルタイムで見ていたこともあり、とても思い出深いドラマだ。僕の好きなオールタイムドラマランキングの中でもいまだに上位に位置付けられている作品である。
その後テレ東やテレビ神奈川(tvk)で何度も再放送されており、2019年にtvk再放送された際に大部分をDVDに録画することに成功して、今でも時々DVDを引っ張り出しては観賞しているくらい、大好きなドラマである。主演の中村雅俊は生徒たちに“ソーリー(総理)”と呼ばれ、若干煙たがられながらも慕われていた人気の熱い先生役だが、そのあか抜けないむさ苦しさと、正面からぶつかる男気が何とも面白かった。こんな先生がいたらいいのになあ、と当時真面目に思ったものである。
また、若い後輩教師に神田正輝、由美かおる、名古屋章、宍戸錠、小松政夫、前田吟など多彩な教師陣と、生徒役に井上純一、藤谷美和子、斎藤とも子など、そして他にも岡田奈々、樹木希林、篠ひろ子なども登場し、今見ると何とも芸達者で豪華な俳優陣が出ていたドラマだ。
このドラマの主題歌『時代遅れの恋人たち』を中村雅俊が歌っていた。この曲はあの筒美京平作曲、大村雅朗編曲の曲で、僕も長年カラオケで歌っていた大好きな曲だ。先日このシングルEPレコードを改めて買い直したのだが、聴いただけで当時を思い出させてくれる何とも思い出深い1曲である。
そして忘れてはならないのが、このシングルのB面として収録されていた『海を抱きしめて』だ。この曲は、ドラマのエンディングテーマとして毎回かかる曲だったが、同じく筒美京平、大村雅朗コンビが手掛けたもの。ドラマの最後に毎回画面に出る青春のメッセージをバックにかかるこの曲は、甘酸っぱい青春、楽しい学生時代を思い起こさせてくれるので、主題歌と同じくらい聴くと当時を思い出してしまう名曲だ。この曲がA面、B面として収録されているシングルレコードは、改めて聴いてみるととても味わい深い、昭和らしい名曲と言える。
懐かしいこのシングルレコードをまた聴いていたら、またドラマが観たくなってしまったので、ゴールデンウィークにかけて時間がたっぷりありそうなので、DVDをまた観てみようかと思う。