アブリルは2002年にファーストアルバム「Let Go」でデビューし(ちょうどこの頃はミシェル・ブランチなど実力派若手女性シンガーが台頭している時期でもあった)、このアルバムは世界で2000万枚、日本だけでも200万枚の大ヒット。続くセカンドアルバム「Under My Skin」も日本で150万枚と、2枚連続100万枚超え。現在、彼女はニューアルバムのPRの為に日本を訪れているが、ニューアルバムが発売1週間で既に50万枚を売上げてオリコンから記念の盾が贈られたばかり(写真)。現在、オリコンチャートでKA-TUNに次いでアルバム第2位だ。そして米国でもBillboardのアルバムチャートで初登場1位を記録した。日米で、その凄い人気ぶりが伺える。


さて、今回のニューアルバム「The Best Damn Thing」だが、このタイトルは日本語にすると「超最高!」という意味になるが、そのタイトルの通り、どの曲もパンチ力があって超最高な作品に仕上がっており、兎に角イチ押しの気持ちのいいアルバムだ。ジャケット/CDパッケージもピンクを基調にしていて、なかなか結構可愛く纏まっている(写真)。

既に大ヒットとなっているイケイケシングル「Girlfriend」と、上質のバラード「Keep Holding On」は最高に素晴らしい出来だし、「I can do better」、「Runaway」、アルバムタイトル曲の「The Best Damn Thing」など、その他のアルバム曲もどれも弾けるサウンドが気持ちいい。ノリノリの曲とバラードのバランスも良く取れている。今回歌詞にも注目してみたが、これが結構面白いのだ。前からその傾向はあったが、どの曲もわりと共通して、”私ってとにかく最高よ。今の冴えない彼女なんかさっさと別れて、私と付き合いなさいよ~”みたいなメッセージがコギャルのノリで実に可愛く展開されているが、これってある意味”俺って天才、スゲーんだぜ!”といつも必要以上に喧嘩を売りながら歌っているラッパーの歌詞と、言ってることは一緒なのだと昨日気が付いた(笑)。
