『伊賀の影丸』は、1961年から1966年まで5年間『週刊少年サンデー』に連載された忍者漫画である。『伊賀の影丸』よりも前に忍者漫画は存在していたが、様々な忍法をまるで魔法のように使って敵の忍者と戦う忍者のイメージを確立させたのは『伊賀の影丸』だと言えるし、僕も小学生の頃初めて読んで、思いっきりハマったのを良く覚えている。そんな思い出深い作品だ。
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『伊賀の影丸』は江戸時代を舞台にした忍者物語。影丸は、江戸幕府の隠密で、伊賀流の忍者。服部半蔵の命を受けて日本各地に赴き、徳川家に敵対する勢力と戦うストーリー。
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本編として下記全9話。そして番外編として3話あるのだが、どれもかなり面白い。
1) 若葉城の巻
2) 由比正雪の巻
3) 闇一族の巻
4) 七つの影法師の巻
5) 半蔵暗殺帳の巻
6) 地獄谷金山の巻
7) 邪鬼秘帳の巻
8) 土蜘蛛五人衆の巻
9) 影丸旅日記の巻
主人公の影丸は、必殺技“木の葉隠れの術”を巧みに操るが、木の葉に眠り薬や痺れ薬などを塗って敵を唐キ、又はピンチの時に逃げる手段となる。木の葉火輪の術などの応用技を繰り出す。襲いかかる敵もかなり手ごわく、様々な怪しい忍術を操る忍者が次から次へと影丸に襲いかかるのだ。『伊賀の影丸』最大の魅力は、この忍者や忍者集団同士の見事な忍法戦。横山光輝のトレードマークとも言えるテンモフ速いストーリー展開と流れるようなキャラクターの動きはまさに見事としか言いようがない。
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僕は『伊賀の影丸』が大好き過ぎて、様々なバージョンの漫画を持っているのだが、今回コレクションを紹介したい。まずは小学生の時に買い集めて全15巻揃えた秋田書店のサンデーコミックス。40年近くも大切に保管してきたコレクションだが、比較的状態は良い。その後何度も増版されているので、今でも一番入手しやすく手軽に読めるシリーズだが、収録順が上記連載順と変わっているので、出来れば連載順の“若葉城の巻”から読むことをおススメしたい。
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次に僕が比較的最近入手したのが、昭文社により1965年に出版された“横山光輝全集の『伊賀の影丸 半蔵暗殺帳』”シリーズ全3巻。B5判ハードカバー、ケース付きの豪華仕様。50年以上も前のかなり古いもので、既に絶版となっている為、状態の良いものは現在入手が困難で、希少価値が高いシリーズだ。僕はこのシリーズ全3冊を何とか買い集めたが、今見ても美しい表紙のイラストやしっかりした製本や装丁デザイン、カラー挿絵などとても秀逸で、魅力的なシリーズだ。
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そして連載終了後の1968年に『週刊少年ブック』の付録として出版された2冊。こちらは“地獄谷金山の巻”。
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最後に紹介するのが、最近ついに手に入れた念願の小学館“ゴールデンコミックス”シリーズ全7巻。こちらも現在は絶版となっている為、良い状態のものがなかなか出回っておらず、あっても結構値段が高い。しかし、今回比較的安い価格で購入することが出来たのだが、幸運にも1966年の初版で、状態もかなり良いものをゲットすることが出来た。表紙のイラストも味があって、また趣も秋田書店のサンデーコミックスとも違っていてかなり気に入っている。全7巻は、若葉城の巻、由比正雪の巻、闇一族の巻の3話を7巻に渡って収録している。
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今年はコロナでおうち時間が増えているが、名作『伊賀の影丸』を読み直すには絶好の機会となった。
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