以前にも書いたが、昔仕事でシンガメ[ルに頻繁に出張している時期があり、多い時には年に5-6回はシンガメ[ルを訪れていたので、大変に思い出深い国である。人口450万人、日本の淡路島程度の小さな国ながら、1人当たりの国民総生産は35,000ドルで、世界銀行のビジネス環境ランキングで3年連続第1位を獲得。小さいがなかなか魅力的な国である。シンガメ[ル在住の日本人は約45,000人。ちょうど全人口の1%である。今年はF1が夜間レースとして史上初めてシンガメ[ルでの開催となったことも大いに話題になったばかりである。治安や環境が良く、極めて高いレベルで法整備された欧米並みの快適さと、アジア特有のエネルギーがうまく融合されているユニークな場所なのだ。
今回もJALでシンガメ[ルに向かったが、今年8回目の海外出張でもあり、マイレージのステータスがGlobal Club Membershipの中でも最上級のDiamond(Black Card)まで登り詰めてしまった。これは年間100,000 Fly-OnャCント、又は10回の搭乗で到達するものである。
このステータスアップのメリットを早速今回実感する出来事があった。何と今回ビジネスクラスからファーストクラスにアップグレードされたのだ。どうやら正規にビジネスクラスの購入客が多く満席だった為、ビジネスを元々とっていた客の中でもステータスの高い客をファーストにアップグレードしたのだと思うが、これもダイアモンドステイタスになったことで、優先順位などが今まで格段に上がったものだと思われる。ファーストクラスに乗るのは今回が3回目だろうか。昔シンガメ[ルに頻繁に出張していた頃、同じように成田-シンガメ[ルのJALでファーストにアップグレードされたのを良く覚えている。
ビジネスクラスも充分に快適なので、ファーストとの差もそう大きくも無い印象があったのだが、やっぱり乗ってみるとファーストはいいものだ。全11席のファーストは、1人1人単独の淡いグリーンとオフホワイト色の上品なシェルシートとなっており、ビジネスよりも大き目のメインテーブル以外にもサイドテーブルなどがあって相当ゆったりとした空間。足元には靴を収納する専用ケースなどもある。もちろん、フルフラットシートなのでベッドと全く同じ状態で寝られるのもャCントが高い(と言っても成田-シンガメ[ルではフライトが7時間程度なので今回フルフラットにして寝なかったが)。また食事がビジネスよりも更に質とプレゼンテーション共にグレードアップしており、こちらもさすがである。またどうでも良い話だが、ファーストクラス専用のトイレが素晴らしい。ちょっとしたことだが、少しスペースが広く、また鏡が三面鏡になっているのである。しかもトイレには窓がついており開放感があるのだが、この窓にちょっと仕鰍ッがある。なんとボタン一つで曇りガラスになったり、透明ガラスになったりする仕鰍ッが施されているのだ。
シンガメ[ルに到着するとPan Pacific Hotelにチェックイン。
こちらは以前日航が資本を持っていたこともあり、特にきめ細かいサービスが売りで、日本人旅行者・出張者の利用が多い。昔頻繁にシンガメ[ルを訪れていた頃にこのホテルは良く宿泊していたので懐かしいホテルである。周りにリッツカールトン、コンラッド、マリーナマンダリンホテル等の一流ホテルがひしめくエリアにある超高層ホテルだが、まずロビーから遥か上層階までを見上げられる巨大吹き抜け空間に圧唐ウれる。
部屋はなかなかシンプルながらセンスの良いデザイン。窓からはシンガメ[ルのフィナンシャル街の高層ビル群が見える。
今回もあまり時間は無かったが、シンガメ[ルを出る前にシンガメ[ル内にある3つのマーライオンを見て回った。下記がその写真だが、一番左からオリジナルの本家マーライオン、中央の写真がその後ろに作られたミニマーライオン、右がセントーサ島というシンガメ[ル沖にあるリゾートにある巨大マーライオンの3体である。”世界の3大がっかり”とも言われたマーライオンだが、改めて良く見てみるとオリジナルのマーライオンも周りの工事が完了して観光客からも観賞しやすいエリアに変わっており、また後ろの高層ビル群とのコントラストがなかなか絵になると感じた。ミニマーライオンは結構可愛いサイズだが、オリジナルマーライオンを後ろにしながらなかなかお茶目な存在である。巨大マーライオンは相当大きく、上まで登れるらしいがちょっとオリジナルとは顔が異なり、かなり偽者な様相を呈しているところがまたお茶目だ。
もう1つシンガメ[ルの有名スャbト、ラッフルズホテルにも立ち寄った。ここも昔良く出張で来ていた際に立ち寄っていたのだが、今回久しぶりである。古くはサマセット・モームなどの文豪などの定宿としても有名だが、エキゾチックで豪華な雰囲気が大変に魅力的なホテルである。
シンガメ[ルの夜は、日本人のマジシャンが経営するマジックバーを訪れた。ヒップでおしゃれなThe Gallery Hotelというホテル内にあるBar 84 (マジシャンの名前がハシさんということからBar 84になっている)であった。カウンターでお酒を飲みながら、まさに至近距離でカードマジックを中心に次から次へと華麗なるマジックが繰り広げられた。僕は結構マジックが好きで、マリックやセロなどの番組が放映される時はついつい見入ってしまうし、ラスベガスでも相当な回数のマジックショーを見ている。しかし、単純なせいか全くタネを見破る能力は無い。今回特に凄かったのはマジックで自分の名前を書いたカードが、3つある中から選んだレモンの中から出てくるマジック。これに近いものを以前も見たことがあるが、やっぱりどういう仕鰍ッになっているのかが全くもってわからなかった。
今回、シンガメ[ルの男子トイレで面白いものを発見した。多くの男性用トイレの便器に、何とハエがいるのである。しかし良く見ると、これが便器の排水溝近くに描かれた”絵”のハエであることに気が付く。何でこんなハエの絵が便器に描かれているのか不思議だったが、実はこのハエが描かれているだけで、心理的にこのハエに小便をかけたくなり、用を足す時の命中率/コントロールが良くなるらしい。こんな意味のあるハエだとは正直驚いた。シンガメ[ルに限らず、アジアでは割とこのようにハエが便器に描かれることが多いらしい。
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