アメリカのニューヨークで過ごしていたハイスクール時代、80’s全盛期だったので、イギリスとアメリカのロックやポップスを聴きまくっていた。大好きなバンドやアーティストはたくさんいるが、そんな中、ちょっとパンク色もあったイギリスのロックバンド、ThePoliceも大好きなバンドであった。
The Policeが最初に好きになったのは実は少し後で、彼らの一番ヒットした1983年リリースの名盤、『Synchronicity』から。この5枚目のアルバムには、彼らのNo.1ヒットシングル『Every Breath You Take』や、他にもヒットシングル『King of Pain』、『Wrapped Around Your Finger』、そしてアルバムタイトルにもなっていて、かなりカッコいいサウンドの『Synchronicity I』、『Synchronicity II』も収録されていて、今聴いてもかなりの傑作だと感じる。アルバムとしても大ヒットした。
そして、The Policeにハマってしまった僕は、そこから遡って以前のアルバムも聴くようになり、たまたまハイスクール仲間で泊まりがけのキャンプに行った時、友人の一人が聴いていた彼らのファーストデビューアルバム『Outlandos d’Amour』(1978年)と、セカンドアルバム『Reggatta de Blanc』(1979年)を聴いて、益々ファンになってしまったのがいい思い出だ。
特にセカンドアルバムの『Reggatta de Blanc』は強く印象に残り、今でもiPhoneで頻繁に聴いているが、僕の思い出の1枚、そして僕の好きな名盤10作品の1枚にも以前挙げさせて貰ったかと思う。それくらいインパクトのあるアルバムであった。どこか荒削りながら、勢いのある若いロックサウンドが兎に角カッコいい。その象徴的な曲がインストルメンタル曲という異色のアルバムタイトル曲『Reggatta de Blanc』。白いレガッタという意味だが、レガッタ大会で競うスピード感みたいなものが良く表現されており、魅力的な曲だ。
アルバム収録曲は下記11曲。
- Message in a Bottle
- Reggatta de Blanc
- It’s Alright for You
- Bring on the Night
- Deathwish
- Walking on the Moon
- On Any Other Day
- The Bed’s Too Big Without You
- Contact
- Does Everyone Stare
- No Time This Time
このアルバムが荒削りと言ったが、実は今でもStingが必ず歌う名曲、『Message in a Bottle (孤独のメッセージ)』、シングル曲『Walking on the Moon』という大ヒットシングル2曲を収録しており、更にはジャズに傾倒した際にもリメイクしていた『Bring On The Night』など、実は結構名曲も多く、荒削りで勢いだけのアルバムでもない。それでもどこか若々しいエネルギーとエッジの効いた魅力が詰まったアルバムであり、今聴いてもその魅力が色褪せることが無い、そんなアルバムなのだ。
今年の3月にStingが久々に来日し、『STING / My Songs Japan Tour 2023』を開催するので、有明アリーナに観に行く予定だが、とても楽しみにしている。The Police時代のヒット曲、そしてソロでの輝かしいキャリアやヒット曲の数々が披露されると思うが、ライブに向けてまたこの『Reggatta de Blanc』がむしょうに聴きたくなってきてしまった。