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地方が堪能出来る、お勧め日本映画4本!

先週の米国出張のJAL機内で、今年上半期に公開された映画「犬と私の10の約束」を見た。そして、今週は人生2回目のインド出張に出鰍ッているが、今度はJAL機内で日本映画を3本、2003年に公開された「ロボコン」、2007年公開の「奈緒子」、そして今年公開された「砂時計」を観賞。どの映画もなかなか味のある内容で、しかも東京など大都会を舞台にするのでは無く、日本の”地方”の美しさを改めて痛感する作品ばかりだったのが印象的であった。更に、僕の好きな女優陣 (福田麻巳子、長澤まさみ、上野樹里、夏帆)という意味でも注目の作品ばかりなのでご紹介したい。

①「犬と私の10の約束」(函館 / 札幌)
最近公開されたばかりの映画で、函館と札幌を舞台に展開される犬の物語。ストーリー自体はほのぼのとした中にも爽やかな感動もあり、犬好きには特にたまらない映画だ。タイトルになっている”10の約束”とは、ネットで広まった短編詩「犬の10戒」がベースになっているが、どれも犬の気持ちになったような内容で犬好きは特に胸を打たれる。特に8番目の「あなたには学校もあるし、友達もいる。でも私にはあなたしかいません。」と、10番目の、「私が死ぬ時、お願いです。そばにいてください。そしてどうか覚えていてください。私がずっとあなたを愛していたことを。」の2つの約束は、昔自分が飼っていた柴犬「マック」との14年間と、息を引き取った最期を一緒に過ごした思い出に照らし合わせると、思わず涙がこみ上げてきてしまう(マックの話はまた別途ご紹介したい)。

さてこの映画、ストーリーも去ることながら、特に素晴らしいと思ったのは、主役の女性の子役時代を演じる福田麻巳子と大人時代を演じる田中麗奈が実に良く似ていることだ。二人ともやや顔が爬虫類系で、前から良く似ていると感じていたが、これほどまでにぴったりとはまった映画を見た記憶があまり無いので、今回の配役は見事である。本当に田中麗奈の子供の頃はこんな感じだったんだろうなあ、と思ってしまう出来栄えだ。福田麻巳子はまだ14歳の子役だが、ちょっと前から僕も注目している大物女優の卵だ。実に目力もあって芯の強い感性を感じるし、すっきりとした和風な顔立ちも僕の好きなタイプである。TBSのドラマ「白夜行」の最初の数話に綾瀬はるかの子役時代として出ていた時の演技が印象的だったが、それ以降「ちびまる子ちゃん」の実写版など幾つかのドラマで見かけているし、まだ見ていないのだが主演映画「Little DJ」も今度見たいと思っている。これから素晴らしい女優になるような予感がするので楽しみな存在である。

②「ロボコン」(山口県徳山)
これは2003年の作品でちょっと前のものだが、「花より男子」の花沢類役で大ブレイクし、現在山田優と交際中の人気俳優、小栗旬と僕も大好きな長澤まさみが主演しているユニークな作品で、共演陣は伊藤敦史と塚本高史が固める。山口県徳山市の高等専門学校を舞台にした作品で、ロボットコンテスト(ロボコン)で勝つ為、手作りのロボット製作に賭ける落ちこぼれ高専生たちの青春物語。ロボコンでの白熱したアイディア対決がなかなか面白く、最初バラバラだった4人のチームメイトが、次第に優勝目指して団結して行く姿が、ゆったりしたテンモネがら実に味わい深く描かれていく。長澤まさみがやっぱり昔から可愛ったことを改めて痛感する作品である。こんなに早くも長澤まさみと小栗旬が共演していたのも今では注目の作品である。古厩智之監督作品。

③「奈緒子」(長崎県波切島)
映画館で見たいと思っていたが見過ごしていた作品なので、今回楽しみにしていたが、人気コミックの映画化作品である。主演はすっかりU21女優の中でも常連となった演技派の上野樹里と、先日公開された「恋空」でガッキーとも共演した新鋭の三浦春馬で、この2人が長崎の波切島などの美しい景色を舞台に爽やかな駅伝ストーリーを展開する。この作品も単なる駅伝物語ではなく、幼い時のある事件で負った心の傷がきっかけに、駅伝を通して心が結ばれていく2人の物語で、駅伝好きも、そうで無い人も楽しめる感動作だ。駅伝最後のデッドヒートシーンは思わず熱くなってしまう。この作品も監督は「ロボコン」の古厩智之。

④「砂時計」(島根県出雲)
島根県出雲が堪能出来る切ないラブストーリーだが、出雲大社、山間の田園風景、に日本海の海岸などを舞台とするその映像描写の美しさは特筆に価する作品だ。そしてこの映画の目玉は何と言っても、注目の大型新人女優、夏帆が主演している点で、その意味でもぜひ見たいと思っていた映画である(夏帆については過去のブログ参照)。主人公の杏が大人時代を演じていた松下奈緒はイマイチだったが、中学・高校時代の杏を演じた夏帆と、恋人役の大吾の子供時代を演じた池松壮亮の自然の演技は見事だったし、特に夏帆の大物ぶりを伺わせるオーラを改めて感じてしまった。これから益々注目の女優である。

それにしても、日本映画もずいぶんと質が向上したものだ。決してハリウッド大作のようなスケールは無いのだが、人気実力派女優陣を配して、うまい脚本を見事に映画化している作品が多く、小粒ながらも味のある映画が多いと感じる。今年もインディー・ジョーンズなどハリウッド大作も公開される中、興行収入45億円の「相棒」、50億円超え確実な「ザ・マジックアワー」と現在大ヒット公開中の「花より男子The Movie」、今後公開が控えている宮崎駿最新作「がけの上のャjョ」など、日本映画も興行的に相変わらず元気である。
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