NHKの新たな試みである“夜ドラ”シリーズが今年4月から始まって、2シリーズ目であった『カナカナ』は結構面白かったので全話観てしまった。そして今回５シリーズ目となる『あなたのブツが、ここに』も結構面白いのでおススメである。毎週月～木まで22:45-23:00の15分間、毎日NHK総合で放送されている。
主役の山崎亜子を演じるのは仁村紗和。これまで東急のCMや、その他色々なCMや、NHK大河ドラマ、朝ドラにも出演していたので存在は知っていた。細身ながら太くてはっきりした眉毛が特徴的で、前々から結構気になっていた女優さんだ。ちょうど後藤真希と清原果那と小松菜奈の3人を足して、3で割ったような顔と言えばわかりやすい(逆にわかりにくい？(笑))かもしれないが、一言で言うとなかなか気になる魅力的な顔立ちである。嫌いでは無い(笑)。
そして今回、満を持して主役に大抜擢。単独でここまで主演を演じるのは今回初めてではないだろうか。そしてこのドラマは、キャバクラ嬢として大阪/十三で働くシングルマザーが、コロナ禍となって夜のお仕事が出来なくなり、生活の為、宅配ドライバーとして働くことになる物語。
最初はキャバ嬢のチャラチャラした物語なのかと思っていたが、実はその後の宅配ドライバーになってからがメインで、先輩とぶつかりながらも社長や同僚を巻き込んで人間として成長して行く女性が描かれており、コロナ禍特有の問題や、コロナに起因したいじめなどの社会問題も相まって取り上げられている。明るく楽しいながらも、なかなか奥が深い社会ドラマに仕上がっているので、結構見応えがある。
回を追うごとに観て行くと結構ハマってしまい、同時に仁村紗和の演技にもどんどんハマっていく。月曜日だけオンエアされるウルフルズの主題歌『バカサバイバー』をバックに、キレっキレのダンスも披露しているのが結構カッコいいし、演技力もなかなか良い。如何にも大阪のキャバクラにいそうな雰囲気も良かったが、その後細いジーンズとオレンジ色の帽子に作業服を着てる宅配ドライバー姿もなかなか板に付いている。
娘役には、子役として多くのドラマで活躍する毎田暖乃ちゃん。尼崎でお好み焼き屋を営む母親役にはキムラ緑子。宅配ドライバー仲間にも個性豊かなメンバーが揃うが、亜子に厳しく当たる先輩の武田浩三役には津田健次郎。毎回、荷物をデリバリーするお客様にも色々とひと癖あるキャストが毎回登場する。
夜ドラは全6週/24話の予定だと思うが、先週まででちょうど半分の折り返し地点。朝ドラが今つまらないだけに、暫くは夜ドラの方に期待して、来週からまた後半戦を楽しみにしたい。
