9/8(木)から9/26(月)まで、松屋銀座にてグレース・ケリー展が開催されている。早速お昼時間を利用して見に行った。僕のグレース・ケリー好きは一部の友人には有名な話だが、日本でグレース・ケリーの展示会が開催されるのはかなり久しぶりでは無いだろうか?
ハリウッド女優からプリンセスというシンデレラストーリーを歩んだグレース・ケリー。
1929年に産まれ、不慮の交通事故で1982年に52歳と言う若さでこの世を去ってしまったグレース・ケリーは、1950年代にヒッチコック監督に見出され、20世紀を代表する絶世の美女として、ハリウッド映画界のトップ女優として活躍した。
情熱的でセクシーさを売りにしていたマリリン・モンローに対して、グレース・ケリーはその気品に満ちた雰囲気から、クール・ビューティーと称賛されたが、そして人気絶頂の中、モナコ公国レニエ3世公と結婚し、モナコ公国のプリンセスとなる道を選んだ。公妃としてモナコ公国を支え、母として愛する家族を守り続けたグレース・ケリー。
今回の展示会では、日本・モナコの友好10周年を記念し、女優時代の写真や映像、アカデミー賞受賞時のオスカー像、忠実に再現された世紀のウェディングドレス、公務やプライベートで愛用したジュエリーや洋服の数々、また彼女の手による押し花作品など、貴重なロイヤルコレクション170点が展示されていた。
また、お馴染みの"ケリーバッグ"の特注品や、彼女が主演していた代表作からのワンシーンなどの映像も流され、小粒ながらとても気品のある展示会となっていた。
グレース・ケリーは僕にとって、まさに究極的な理想女性だ。元々はヒッチコック映画好きによってグレース・ケリーにものめり込んで行ったが、彼女が主演しているヒッチコック映画で僕が一番好きな『裏窓』でのグレースの美しさは際立っていた。マンションの一室と、マンションの中庭から見える景色だけに限定されたこのかなり地味な映画が、美しく華やかなグレース・ケリーの存在でひと際輝いているのだ。
グレース・ケリーは美人ではあるのだが、性格が表情に滲み出るような可愛らしい笑顔がとても魅力的な女優であり、そんなところに一番惚れ込んでしまった。この日本の女優で好きだった安田成美や、少女時代のユナにも同じ素質を感じるが、やはりこの点は僕の好みも昔から一貫している。
グレース・ケリーは、とても裕福な家庭に産まれ、何不自由無く過ごしたが、厳格な父の元で、グレースの兄妹たちはみなスメ[ツや勉強で様々な才能を発揮する優秀な名門一家だった。しかし、グレースだけが、特に秀でたものも無く、これが大きなコンプレックスになっていたようだ。何とか父に自分も認められたい、褒められたいと言うことを心の支えに、グレースは女優としての地位と名声をアカデミー主演女優賞の授賞と言う形で達成するが、それでも券\界に対する父の評価はあまり高く無く、グレースもわだかまりが残った。モナコ王妃になることは言わばシンデレラストーリーとして捉えられるが、グレースなりに辿り着いた、自分、そして父に対する主張として駆り立てられた結果でもあった。その意味では、グレースのコンプレックスが生んだ一種の悲劇性もあるが、それでもレーニエ国王や子供達にも恵まれながら、女優への未練を断ち切り、国の為に王妃を全うしたグレースの生涯は、彼女にとってたくさんの幸せな瞬間もあったのでは無いかと思う。王妃としての様子は、映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』で垣間見ることが出来るが、この映画では、ニコール・キッドマンがグレースを好演した。
それにしても、この展示会によって、久しぶりにグレース・ケリーに思いを馳せながら浸ることが出来て、とても良い機会となった。
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