先日中古レコード屋さんの『TACHIBANA』さんで懐かしいEPレコードを見つけてしまい、思わず購入してしまった。
Jigsaw(ジグソー)というイギリスのポップバンドの大ヒット曲、『スカイハイ』である。恐らく皆さんも耳にしたことがあるだろう。当時全米ヒットチャート3位まで上り詰めたが、その後は大きなヒット曲はなく、一発屋的な扱いになっているバンドだ。
この曲、実はプロレスラーのミル・マスカラスが入場テーマ曲に選んだことで、日本でも一気に大ヒット。プロレスファンには特に馴染み深い曲である。今でも色々なドラマやCMなどで起用されているので、聴いたら一発でわかる曲だ。僕も小学生の頃、プロレスが好きで良くテレビで見ていたが、その頃からこの『スカイハイ』はしっかり脳裏に記憶されている曲なので、今でも聴くと何とも懐かしさが蘇ってくる曲である。
しかし、意外にも知られていないのが、元々この曲はオーストラリア・香港合作映画で、あのブルース・リーやジャッキー・チェンを世に送り出したゴールデンハーベスト社が製作した映画、『スカイハイ (英語タイトル: The Man From Hong Kong』)の主題歌だったということ。でも、ミル・マスカラスの入場テーマ曲として初めてこの曲を知った人が殆どではないだろうか。この経緯もなかなか面白い。映画『スカイハイ』は僕も観ていないのだが、ジミー・ウォングという香港アクションスターと、007にもなったジョージ・レイゼンビーが共演しているアクション作品。ジミー・ウォングとは、ブルース・リーが有名になる前は香港のNo.1スターであった。アクション自体はブルース・リーに遠く及ばないものの、70年代前半はとても人気のあった俳優である。しかし、後に黒い交友関係が明るみになり、映画界を追放されることになったいわくつきの俳優である。
『スカイハイ』は、今聴いてもなかなか秀逸な曲である。爽やかで、高揚感もあり、ミル・マスカラスもきっと気持ちが高揚してリングに上がったことが容易に想像出来る曲である。映画の『スカイハイ』の方もちょっと気になってきたので、今度一度観てみることにしよう。