タネの縁側  

偏見に満ちております。どなたの参考にもなりません、各自でお確かめいただきますよう御願いいたします。

日本イチ ファンが多いのでは と思う

2005-10-12 | 
6d7a8cd0.jpg「アフターダーク」講談社 村上春樹

村上春樹はたぶん日本で一番「スキ」と言う人の多い作家ではないかと思う。

村上龍(春樹より3つ年下)はストーリーはおもしろいけれど、作家本人の人柄が悪すぎる(と、私は断定)
(この二人が対談した本「ドント、ウォーク ラン」 英語で書けよ 自分)
春樹さんは龍のことを自開症だと言っておられた。


作家界のキムタク あるいは4様 あるいはJ・デップ 村上春樹のことを書くのは なんていうか
「どってことないことを書くくらいなら 書かないほうがいい」
と思ってはいるのだけど・・・・・


村上春樹が書いたのであれば どんなものであれ必ず読んでいる
その理由は

「早く、しかも必ず読み終われる」自信があるからで 
読了した爽快感を味わいたいため? かもしれない。
それと彼のハードボイルドな文体、文中に感動的喩えがごろごろ転がっていて
油断して記憶に居座わられ、どっかで使いたい誘惑にしょっちゅう苦しめられる。


《比喩(アナロジー)と隠喩(メタファー)》
「人生は川の流れのようだ」→ 比喩
「人生は旅だ」→ 隠喩      ←  単なる、ひけらかしです。


私が使う「たぶん」「やれやれ」は、
たぶん彼の小説を読んでから頻繁に使われるようになったと思う。やれやれ


最近は暗くて救いが少ない話が多く、前のように気軽に飛びつけず、ちょっと緊張する
・・・後味悪かったらイヤだな・・・

一番好きなのは「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」〈 新潮文庫 )
「ノルウエィの森」 から後の作品はどれもあんまりスキじゃない。
だけど読んではいる。


「アフターダーク」
なんだかあっさりだったなあ 所要 1時間半だった。ノドごしつるるん。

なんでもなさそうなフリで隠した捩れに棲む「悪意」
暗がりにもある「善意」「やさしさ」
ことなかれの精神にも発揮される「人間の強さ」

デニーズのことをこんなにも書いて良かったのだろうか
(昔2年間 キッチンにいた あのワンピースは着たことがない)
彼の小説を読んでいると、登場人物が食べているもの 飲んでいるものが欲しくなることが多い、だから書いても良かったんだよね。
チキンサラダとかりかりに焼かれなかったトースト、たぶん。
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