しんごの部屋

出会いを大切にしたいと思います。私の言葉が、慰めとなり、心にいやしをもたらす、さわやかなHPとなるように願っています。

チャペルの活け花

2014-11-02 22:18:28 | しんごの想い


教会堂の活け花は私の妻の担当でした。

認知症が進行しても、7年間も続けることが出来たのは幸いなことでした。

私も妻を手伝ううちに、次第に観賞する目が養われたように思います。

昨年はからついに妻はほとんど出来なくなったので、若い活け花の先生に

バトンタッチしました。妻が辞める前の一年ほどは、ほとんど私が活けていましたが、

皆さんは、認知症の妻が活けたものとばかり思っておられて、

「綺麗ですね!」「いつもありがとうございます。」などと、妻に声をかけて下さ

っていました。妻も、自分が活けていると思っていましたから、「うれしいわ!」

「良かった!」「ありがとう!」などと言っていました。



今朝、私はチャペルの花を活けて下さった女性に、花の名前を尋ねながら、

ねぎらいの言葉をかけていました。カーネーション、アスターなど色とりどりの花に混じ

って綺麗なナデシコがありました。「綺麗な撫子ですね?」と声をかけると、「撫子とカ

ーネーションを掛けあわせた、撫子カーネーションだそうです。」と教えてくださいまし

た。それを聞いた時、私の娘がまだ小学生の頃、口の悪い友人が「この父親と母親から

こんな良い娘が生まれるなんて考えられない。」と言った言葉を思い出してしまいまし

た。その娘も今はやんちゃな男の子二人を育てる、普通の女性になっています。