しんごの部屋

出会いを大切にしたいと思います。私の言葉が、慰めとなり、心にいやしをもたらす、さわやかなHPとなるように願っています。

私、もう子ども産めないかしら

2013-09-11 04:54:54 | しんごの想い
多美子との会話は根気がいるけれど、楽しいことも多い。生来、明るく、まじめで、面白い人だったのだと、最近になって気付いた私です。

自分に与えられた使命に真剣で、私のように肩の力を抜いて、楽しみながら働くといった芸当など出来ない人で、ユーモアの解せない人だと私は思っていました。50年近くの付き合いになるのに、彼女の楽しい一面を私がほとんど見ることの出来なかったのはなぜだったのでしょう。

夫としての私に原因があったようにも思い当たる所もあります。私は人々からは、ほっとすると言われることがしばしばありました。けれども、多美子にとっては、私は緊張感を与える夫であったのかもしれない。

あるいは、多美子に与えられた働きが、彼女の成し得る容量を超えていたにもかかわらず、真面目さのゆえに、その働きを忠実に成し遂げようと頑張って来たゆえに、明るく楽しい人柄が覆い隠されていたようにも思える。もしそうであるなら、彼女は私よりも遥かに豊かな報いを天に置いて受けることになるのでしょう。

私たち二人が、主要な働きから解放された今、私は多美子のことを多く思えるようになりました。夫婦生活を楽しむ余裕が持てるようになりました。もし、結婚して以来ずっと、私たちに今のように楽しむ余裕があったなら、あるいは多美子の病いは違っていたかもしれません。医学的に未だ病の原因が解っていないので何とも言えませんが、彼女は、ストレスの多い道を歩んで来たのは確かなようです。自身で選んだ道でしたから、悔いのない人生であったと思いますが。

いずれにしても、余裕をもって夫婦生活を楽しんでいると、多美子の明るい面がより多く出てきます。彼女が笑顔でいると私はもっともっと彼女を喜ばせたいと思うようになります。



 

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