サンデーたかひろ

絵描き・ながさわたかひろの制作実況 “from Machida, Tokyo”

新・照美に褒められたくて その3

2007年03月26日 | 吉田照美
今日は「照美に褒められたくて」を持って、上野に行ってきました。
日本版画協会が主催する「第75回版画展」という公募展に出品するためです。
三軌会の公募は5月なので、まだ時間がありますからね。
その前哨戦です。

長い時間、作品と向き合っていると、作品を客観的に見れなくなります。
良いのか悪いのか、作品として成立しているのか、それすら分からなくなる。
核となるべきメッセージが知らず知らずのうちに埋没してしまうみたい。
これは(本来なら別々の作品にすべき)色々な要素ををその都度加えすぎてしまうためです。
すでに主題が入れ替わっていたりすることすらあります。
作品に入れ込む程にその度合いも高くなるので、困ったものです。
だから本来は、ひとつの作品に時間をかけすぎるのはよくないの。
単純に制作時間がかかってしまうのは仕方がないのですが、作品と向き合う時間が取れずにその結果ズルズル、というのがいけない。
考えることが多くなると、それだけ作品自体も散漫なものになりかねないし。
やはり、作品は集中して短期間にギュギュッと仕上げるべきもののようです。
でも「照美に褒められたくて」には随分と時間をかけてしまいました。
はてさて吉田照美を知らない人にどう写るのか?入れ込んでいる僕には分かりません。
照美さんのサインが加えられた時に一度完結した作品です。
僕自身満足し、その晩は祝杯も上げました。
しかし、それにもかかわらず公の場に提示する。作家だからね。

当初からの目的に、照美画伯(!)と同じ「三軌会」主催の団体展への出品がありました。
照美さんの絵の横に照美の肖像画が並ぶという構想です。
で、そのために額寸を大きくはしてみたものの、はたして三軌会という団体で評価されるのかというと、やっぱり冷静に判断してかなり難しいと思われます。
以前書いたように、版画はタブローと同列に扱われるようなものではないですから。
とは言いつつも実践するわけだけれど、その前に、ならば版表現というカテゴリーの中でどのように判断されるのかを知りたいと思いました。
そのための出品です。
丁度、今週は「やる気MANMAN」のファイナル・ウィーク。20年間続いた長寿番組の最終回です。
http://www.joqr.co.jp/yaruman/
受賞作品が決定する金曜日は、やるMAN最終日と重なります。
こういう巡り合わせに運命を感じます。
そしてもうひとつ、運命的な出来事が…
それは出品手続きを終えたときでした。受付番号が、なんと敬愛するノムさんの背番号と同じ 19番だったのです。
これは吉兆!

帰りに、上野東照宮に参拝してきました。

これでOKです。

今週で照美さんの声がラジオから消えると思うでしょ?
ところがね、来週からは新番組「吉田照美のソコダイジナトコ」が始まるらしいです。朝6時からですって!早いね。
照美さんへの餞(はなむけ)受賞を祈ります。
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